NY金・銀市況=金の中心限月は小幅続伸、FOMCを控えて模様眺めに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金     (25/04)  3041.4     3061.6      3031.3      3041.2     +  0.4
         (25/06)  3069.3     3089.4      3059.2      3069.1     +  0.2
   銀     (25/05)  3464.0     3479.0      3411.0      3420.5     - 61.3
         (25/07)  3493.5     3509.0      3442.5      3451.3     - 60.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           146,431       204,990      533,566        (+  2,355)
  銀            44,389        64,159      170,566        (+  3,317)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ    ・NYダウ           41,964.63 + 383.32
     前日  149.29/31   1.0944/46    ・ナスダック          17,750.79 + 246.67
     本日  148.69/71   1.0903/05    ・10年米国債利回り       4.25 -   0.03
・NY原油 (25/ 5)  66.91 +  0.16     ・SPDR保有金残高     907.27     0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は売り買い交錯。銀は反落。前日比は金が0.7ドル安〜0.9ドル
高、中心限月の4月限が0.4ドル高、銀が61.1〜60.1セント安、中心限月の
5月限は61.3セント安。
 金4月限は小幅続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて模様眺めムードが
強く、積極的な売買は見送られた。ただ、トランプ米政権のもとでもBRICS諸国を
中心としたドル離れが続くと見られていることが相場を支え、最高値付近を維持した。
トランプ米大統領は従来の同盟国に対して関税で強くけん制しており、西側の分裂が意
識されてドルを圧迫するリスクがある。欧州の防衛費拡充の動きからすれば、北大西洋
条約機構(NATO)の分裂は始まっている。
 FOMC後のドル売りは引け後の金相場を押し上げ、中心限月は最高値を更新。FO
MCの経済見通しでは、今年の米国内総生産(GDP)見通しが+2.1%から
+1.7%まで下方修正された。一方で今年の米物価見通しは上方修正された。関税政
策の不透明感が反映されている。
 トランプ米大統領がイラン最高指導者のハメネイ師に宛てた書簡で、核合意を巡り
2ヶ月の期限の記載があったと米アクシオスが伝えた。この期限が経過すると何が起こ
るのか不明だが、米国やイスラエルによる軍事行動が意識されている。
 銀5月限は反落。利益確定の売りに押された。
今日の材料
・25年の米PCEコアデフレータ見通しは+2.8%、従来は+2.5%=FOMC
・経済は全般に強い=パウエルFRB議長
・調査は景気不透明感の高まりを強調=同上
・インフレは2%目標に対してやや高めのまま=同上
・調査は関税がインフレ期待を高めていることを示唆=同上
・指標は労働市場の概ね均衡を示唆=同上
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