NYプラチナ市況=続落、貿易政策の先行き不透明感で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)  1009.1     1013.8       989.6       992.0    - 17.4
         (25/ 7)  1021.0    1025.7      1002.2      1004.2    - 16.9
 パラジウム  (25/ 6)   962.00     965.50      944.50      949.70   - 10.50
         (25/ 9)   967.00     967.00      953.00      957.70   - 10.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          39,130         39,965        78,816       (-  1,798)
 パラジウム          3,190          3,060        20,004       (+      5)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,953.32  -  11.31
     前日  148.69/71   1.0903/05   ・ナスダック         17,691.63  -  59.16
     本日  148.78/80   1.0853/55   ・10年米国債利回り      4.23  -   0.02
・NY原油  (25/ 4)   68.26 + 1.10  ・SPDR保有金残高    909.28  +   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比はプラチナが17.4〜15.9ドル
安、中心限月の4月限が17.4ドル安、パラジウムが11.50〜10.10ドル
安、中心限月の6月限は10.50ドル安。
 プラチナ4月限は続落。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、利食い売りが
出て上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて売り優勢となった。日中取
引では、貿易政策の先行き不透明感を受けて下げ幅を拡大した。
 パラジウム6月限は欧州時間からのドル高を受けて売り優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を994.7〜1013.8ドルのレンジで推移し、前
日比11.1ドル安の998.3ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、金堅調につ
れ高となったが、利食い売りが出て上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル高を受
けて売り優勢となった。
 日中取引では、貿易政策の先行き不透明感を受けて下げ幅を拡大した。時間外取引の
安値を割り込み、989.6ドルまで下落した。
 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、米国との全面的な貿易戦争が起こればユ
ーロ圏経済は大打撃を受け、インフレが急上昇する可能性があるとし、解決策は貿易の
統合を強化することだと提言した。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、
トランプ米政権の鉄鋼・アルミニウム関税に対する第1段階の対抗措置発動を4月中旬
まで延期すると発表した。イングランド銀行(英中銀)は、政策金利を4.5%に据え
置いた。米国の関税政策が原因で貿易を巡る緊張が高まり、国内外の経済に高度の不確
実性があると指摘した。
 パラジウム6月限は、時間外取引を944.50〜965.50ドルのレンジで推移
し、前日比11.20ドル安の949.00ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、
他の貴金属の堅調につれ高となったが、戻りは売られた。欧州時間に入ると、ドル高を
受けて売り優勢となった。
 日中取引では、ドル高一服を受けて下げ一服となった。その後は、序盤の高値を突破
し、954.50ドルまで戻した。
 19日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの58万4848
オンス、パラジウムは同変わらずの7万8876オンス。
今日の材料
・英国立統計局(ONS)が発表した統計によると、英国の賃金は2024年11月─
25年1月の期間、伸び率がほぼ横ばいとなった。
・スイス国立銀行(中央銀行)は、政策金利を0.5%から25ベーシスポイント(b
p)引き下げ、2022年9月以来の低水準となる0.25%とした。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、米国との全面的な貿易戦争が起こればユ
ーロ圏経済は大打撃を受け、インフレが急上昇する可能性があるとし、解決策は貿易の
統合を強化することだと提言した。
・ロシアのウシュコフ大統領補佐官は、ウクライナに関する次回の米ロ間の会合は専門
家レベルで24日にサウジアラビアの首都リヤドで開催されると明らかにした。
・イングランド銀行(英中銀)は、政策金利を4.5%に据え置いた。据え置きは2会
合ぶり。米国の関税政策が原因で貿易を巡る緊張が高まり、国内外の経済に高度の不確
実性があると指摘した。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、トランプ米政権の鉄鋼・アルミニ
ウム関税に対する第1段階の対抗措置発動を4月中旬まで延期すると発表した。
・3月のフィラデルフィア連銀業況指数は12.5と市場予想の9.0を上回った。
・米新規失業保険申請件数は前週比2000件増の22万3000件だった。小幅な増
加にとどまり、労働市場の安定を示唆した一方で、貿易摩擦の激化や連邦政府支出の大
幅削減により、見通しには影が差している。市場予想は22万4000件だった。
・第4四半期の米経常収支の赤字額は前期比63億ドル(2.0%)縮小し、3039
億ドルになった。市場予想は3255億ドルへの拡大だった。
・2月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比4.2%増の426万戸となった。予
想外に増加したものの、経済不透明感の高まりを背景に今後の伸びは抑制される可能性
がある。市場予想は395万戸だった。
・2月の米景気先行指数は前月比0.3%低下の101.1。市場予想は0.2%低
下。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。