NY金・銀市況=金が小幅高、貿易政策の先行き不透明感で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 4)  3058.0     3065.2      3032.8      3043.8     +  2.6
          (25/ 6)  3085.6     3092.8      3060.3      3071.3     +  2.2
   銀     (25/ 5)  3442.5     3459.5      3361.5      3399.1     - 21.4
         (25/ 7)  3476.0     3488.0      3392.5      3429.8     - 21.5
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           167,686       166,310       537,836        (+  4,270)
  銀           52,656        53,378       169,407        (-  1,159)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,953.32  -  11.31
     前日  148.69/71   1.0903/05   ・ナスダック         17,691.63  -  59.16
     本日  148.78/80   1.0853/55   ・10年米国債利回り      4.23  -   0.02
・NY原油  (25/ 4)   68.26 + 1.10  ・SPDR保有金残高    909.28  +   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は小幅高、銀は続落。前日比は金が1.4〜2.6ドル高、中心限月
の4月限が2.6ドル高、銀が23.6〜18.9セント安、中心限月の5月限は
21.4セント安。
 金4月限は小幅続伸。時間外取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に押し
目を買われた流れを受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売
られた。日中取引では、貿易政策の先行き不透明感が強いなか、押し目を買われた。
 銀5月限は欧州時間からのドル高が圧迫要因となった。
 ニューヨーク金4月限は小幅続伸。時間外取引では3032.8〜3065.2ドル
のレンジで推移、前日比1.1ドル高の3042.3ドルとなった。4月限は高寄りし
たのち、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に押し目を買われた流れを受けて堅調と
なった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、貿易政策の先行き不透明感が強いなか、押し目を買われた。序盤の高
値を突破し、3053.6ドルまで上昇した。
 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、米国との全面的な貿易戦争が起こればユ
ーロ圏経済は大打撃を受け、インフレが急上昇する可能性があるとし、解決策は貿易の
統合を強化することだと提言した。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、
トランプ米政権の鉄鋼・アルミニウム関税に対する第1段階の対抗措置発動を4月中旬
まで延期すると発表した。イングランド銀行(英中銀)は、政策金利を4.5%に据え
置いた。米国の関税政策が原因で貿易を巡る緊張が高まり、国内外の経済に高度の不確
実性があると指摘した。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で3361.5〜3459.5セントのレンジ
で推移し、前日比11.6セント安の3392.0セントとなった。5月限は高寄りし
たのち、金堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られ
た。
 日中取引では、ドル高一服や金堅調を受けて下げ一服となり、3411.5セントま
で戻した。ただ買い一巡後は貿易政策の先行き不透明感に上値を抑えられた。
 3月19日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比14万7895オンス増の
4159万4746オンス、銀は342万1596オンス増の4億5648万5856
オンス。

今日の材料
・英国立統計局(ONS)が発表した統計によると、英国の賃金は2024年11月─
25年1月の期間、伸び率がほぼ横ばいとなった。
・スイス国立銀行(中央銀行)は、政策金利を0.5%から25ベーシスポイント(b
p)引き下げ、2022年9月以来の低水準となる0.25%とした。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、米国との全面的な貿易戦争が起こればユ
ーロ圏経済は大打撃を受け、インフレが急上昇する可能性があるとし、解決策は貿易の
統合を強化することだと提言した。
・ロシアのウシュコフ大統領補佐官は、ウクライナに関する次回の米ロ間の会合は専門
家レベルで24日にサウジアラビアの首都リヤドで開催されると明らかにした。
・イングランド銀行(英中銀)は、政策金利を4.5%に据え置いた。据え置きは2会
合ぶり。米国の関税政策が原因で貿易を巡る緊張が高まり、国内外の経済に高度の不確
実性があると指摘した。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、トランプ米政権の鉄鋼・アルミニ
ウム関税に対する第1段階の対抗措置発動を4月中旬まで延期すると発表した。
・3月のフィラデルフィア連銀業況指数は12.5と市場予想の9.0を上回った。
・米新規失業保険申請件数は前週比2000件増の22万3000件だった。小幅な増
加にとどまり、労働市場の安定を示唆した一方で、貿易摩擦の激化や連邦政府支出の大
幅削減により、見通しには影が差している。市場予想は22万4000件だった。
・第4四半期の米経常収支の赤字額は前期比63億ドル(2.0%)縮小し、3039
億ドルになった。市場予想は3255億ドルへの拡大だった。
・2月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比4.2%増の426万戸となった。予
想外に増加したものの、経済不透明感の高まりを背景に今後の伸びは抑制される可能性
がある。市場予想は395万戸だった。
・2月の米景気先行指数は前月比0.3%低下の101.1。市場予想は0.2%低
下。
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