シカゴコーン市況=総じて小反発、作付意向前の買戻しや伯の少雨懸念で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    465.00      466.25      459.50    464.50    + 0.25
   2025/07    472.00      473.50      466.75      472.00      + 0.50
   2025/09    445.50      446.75      440.75      445.00      + 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       235,160        355,131        1,823,591 (+ 16,707)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高(3月20日までの週)
 コーン:146万3093トン(前週改定値:169万2298トン)
 小 麦: 48万4701トン(前週改定値: 49万5153トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月30日−4月3日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて小反発。終値の前営業日比は0.50セント安〜0.75セント高。
中心限月の期近5月限は0.25セント高の464.50セント。

 3月31日に発表される米農務省(USDA)作付意向報告を控えて模様眺めの雰囲
気が強まるなか、玉整理のための買戻しが見られた。ブラジルでは降雨が続いているも
のの、雨量が限られていることでサフリーニャコーンの生育懸念が強まっていることも
買い支援要因になった。

 5月限は465セントで取引を開始した直後に466.25セントとこの日の高値を
付けた。その後に値を落としたが、その後のアジアの時間帯は463セントを前後する
小動きとなった。欧州の時間帯にドル買い傾向が強まるなか値を落とし一時は459.
50セントの安値を付けたが、終盤にかけて浮上。上値は重いながらもプラスサイドを
維持し、小高く引けた。

 米農務省(USDA)発表の3月20日までのコーン週間輸出検証高は146万
3093トンで前週改定値の169万2298トンを下回った。累計輸出検証高は
3226万7836トンと前年同時期の2444万5564トンを約32%上回ってい
る。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 アルゼンチンから新たな前線が移動してくる影響で、降雨の発生が見込まれる。
ただ、雨量は限られたものとなる見込み。土壌水分は概ね平年を下回っており、サフリ
ーニャコーンの生育に適したとは言えない状態が続いている。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 前線の停滞に伴い降雨が発生しているが、雨量は予想されたほどではない。今週は前
線の影響で降雨が続く見通しだが、雨量は少量にとどまるだろう。

<アルゼンチン全域>
 週末には前線が到来し、今後も前線が接近し続けるため未成熟のコーンや大豆にとっ
ての慈雨が見込まれる。多くの穀物が成熟期に向かっているため、時間が経つごとに
慈雨が与える影響も低下する。二毛作目の大豆にとってこの雨は恵みの雨となって
いる。

 シカゴ小麦は期先以外は下落、前日比は10.00セント安〜2.00セント高。
 ウクライナでの停戦協議が注視されるなか、同国からの穀物安定供給の可能性が意識
されて売り優勢となった。米国の小麦輸出検証高が伸び悩むなか、ドル買い傾向が強ま
ったことも弱材料視された。
 中心限月の5月限は前日比10.00セント安の548.25セント。
今日の材料
・ブラジル産地南部では降雨発生も雨量は限られサフリーニャコーンの生育には不足。
・ブラジル産地中部は前線の停滞で降雨が見込まれるも雨量は限定的。
・アルゼンチン産地では前線の接近に伴い慈雨発生へ。
・3月20日までのコーン週間輸出検証高は146万3093トンで前週改定値の
 169万2298トンを下回る。

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