NYプラチナ市況=反落、リスク回避が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   989.5      994.3       969.7       977.7    -  6.7
         (25/ 7)  1005.8    1012.0       987.3       996.1    -  4.5
 パラジウム  (25/ 6)   986.50    1004.00      972.00      984.80   -  0.30
         (25/ 9)   999.50    1009.50      985.00      992.80   -  0.30
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          32,397         52,747        79,795       (-  1,940)
 パラジウム          3,579          3,870        20,566       (+    317)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,583.90  - 715.80
     前日  151.05/07   1.0800/02   ・ナスダック         17,322.99  - 481.04
     本日  149.79/81   1.0830/32   ・10年米国債利回り      4.26  -   0.11
・NY原油  (25/ 5)   69.36 - 0.56  ・SPDR保有金残高    929.65  +   0.29
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが6.7〜3.1ドル安、中
心限月の7月限が4.5ドル安、パラジウムが0.30ドル安、中心限月の6月限は
0.30ドル安。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、貿易戦争に対
する懸念に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買い戻される場面も見られたが、戻
りは売られた。日中取引では、リスク回避の動きを受けて戻りを売られた。
 パラジウム6月限はリスク回避の動きを受けて売り優勢となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1001.4〜1012.0ドルのレンジで推移し、
前日比8.4ドル高の1009.0ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、金堅調に
つれ高となったが、貿易戦争に対する懸念に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買
い戻される場面も見られたが、戻りは売られた。
 日中取引では、金堅調を受けて押し目を買われ、1011.8ドルまで上昇した。そ
の後は、リスク回避の動きを受けて戻りを売られると、時間外取引の安値を割り込み、
987.3ドルまで下落した。
 2月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇した。1月の伸び
と同じで、市場予想と一致し、インフレ高止まりが示された。一方、3月の米ミシガン
大学消費者心理指数確報値は57.0と前月の64.7から低下した。速報値は
57.9。1年先のインフレ期待は5%に上昇し、2022年以来の高水準となった。
リスク回避の株安に振れた。
 パラジウム6月限は、時間外取引を983.50〜1000.00ドルのレンジで推
移し、前日比10.40ドル高の995.50ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、他の貴金属の堅調につれ高となったが、貿易戦争に対する懸念に上値を抑えられ
た。欧州時間に入ると、買い戻されたが、買いは続かず、上げ一服となった。
 日中取引では、他の貴金属の堅調を受けて1004.00ドルまで上昇した。その後
は、リスク回避の動きを受けて戻りを売られると、時間外取引の安値を割り込み、
972.00ドルまで下落した。
 27日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの61万2587
オンス、パラジウムは同変わらずの7万8876オンス。
今日の材料
・2月の英小売売上高(数量ベース)は前月比1.0%増と、市場予想に反して増加し
た。スーパーマーケットの売り上げは1月の急増の反動で減少したものの、食品以外の
売り上げが好調だった。
・欧州中央銀行(ECB)が発表した2月の消費者調査によると、 今後1年間の予想
インフレ率は中央値で2.6%で、前月から変わらずだった。
・フランスのマクロン大統領は、イスラエル軍がイスラム教シーア派組織ヒズボラの施
設に行った攻撃について、これを正当化できるような活動はなかったとの考えを示し
た。
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ユーロ圏の経済成長見通しは米国と
の貿易戦争に対する懸念で複雑になっているが、少なくともインフレ率はECBが目標
とする2%に向かって低下していると述べた。
・2月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇した。1月の伸び
と同じで、市場予想と一致した。物価の瞬間風速を示す前月比も0.3%上昇した。
・3月の米ミシガン大学消費者心理指数確報値は57.0と前月の64.7から低下し
た。速報値は57.9。1年先のインフレ期待は5%に上昇し、2022年以来の高水
準となった。
・米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、年内2回の利下げが依然として「妥
当」だとの見通しを示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁は、ユー
ロ圏諸国でみられる足元のインフレ率データに勇気づけられているとの認識を示した。
同時に、ECBがインフレ2%目標への回帰に取り組む中、過度の楽観論には注意が必
要との見方を示した。
・ウクライナのゼレンスキー大統領は、米国から新たな鉱物資源協定の草案を受け取っ
たと確認した上で、これまでに承認された米国からの軍事支援を返済しなくてはならな
い「ローン」とは見なしていないと述べた。
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