貴金属は、反落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。銀はニュ ーヨーク安と円高を受けて軟調となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニ ューヨーク安と円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は6.85ドル高の 3089.45ドル、銀が30セント安の3413セント、プラチナが2.93ドル安 の984.88ドル、パラジウムは10.00ドル安の971.31ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.40/42円で、前営業日の 大引け時点から1.26円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万4945円前後、銀は166.0円前後、プラチナ は4635円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金は一代高値を更新】 金は前週末の海外市場では、米国のインフレ高止まりを受けて買い優勢となった。 金は米国のインフレ高止まりが支援要因になった。2月の米個人消費支出(PCE) 価格指数は、前年比2.5%上昇した。1月の伸びと同じで、市場予想と一致し、イン フレ高止まりが示された。一方、3月の米ミシガン大消費者心理指数確報値は57.0 と前月の64.7から低下した。速報値は57.9。1年先のインフレ期待は5%に上 昇し、2022年以来の高水準となった。リスク回避の動きが出たが、金の押し目は買 われた。 トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領に腹を立てていると述べ、ウクライナ 戦争終結に向けた自身の取り組みをロシアが妨害していると感じれば、ロシア産原油の 買い手に25〜50%の関税を課すと警告した。またイランが核開発計画を巡り米国と 合意しない場合、イランに爆撃を行い、二次関税を課すと警告した。週明けの金は一段 高となり、史上最高値を更新した。 銀は前週末の海外市場では、金堅調につれ高となったが、リスク回避の動きが出る と、戻りを売られた。 【NYプラチナはリスク回避の動きが圧迫】 プラチナは前週末の海外市場では、リスク回避の動きを受けて戻りを売られた。 プラチナはリスク回避の動きが圧迫要因になった。米ミシガン大消費者心理指数確報 値の低下をきっかけにリスク回避の動きが出た。トランプ米大統領は4月2日に相互関 税を発表する見通しであり、各国の反応を確認したい。 <今日の予定> ・鉱工業生産指数 2025年2月速報(経済産業省) ・小売業販売額 2025年2月速報(経済産業省) ・中国製造業購買担当者景況指数 2025年3月(中国物流購買連合会) ・中国非製造業購買担当者景況指数 2025年3月(中国物流購買連合会) ・独小売売上高 2025年2月(連邦統計庁) ・独消費者物価指数 2025年3月速報(連邦統計庁) ・シカゴ購買部協会景気指数 2025年3月(シカゴ購買部協会) MINKABU PRESS 東海林勇行
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