[本日の見通し]石油=大幅高、米国とイランの対立の行方は不透明

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年8月限は大幅高。ただ、夜間取引で上げは一服し
ている。
 イランの核開発を巡り、イランと米国の対立懸念が強まっている。イランは核兵器を
保有することはないとしているものの、米国は合意のうえで制限をかけようと躍起にな
っており、トランプ米大統領は空爆すると繰り返し脅している。ディエゴ・ガルシア島
にイラン攻撃のための米ステルス爆撃機が集結していることから、イランがこの島に向
けた先制攻撃を仕掛けるとの見方や、威嚇射撃があり得るとの観測も出ており、報道が
さらに騒がしくなっている印象だ。仮に米国がイランを空爆した場合、イランが核武装
する口実を与えるとの指摘もある。イランと米国の対立を背景とした緊迫感はまだほと
んど織り込まれておらず、テーマ化すると相場を刺激するだろう。
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.11ドル安の71.37ドルで推
移。本日これまでのレンジは71.29〜71.47ドル。
 原油8月限の予想レンジは6万6700円から6万7700円、ガソリン先限は8万
7500円から8万8500円、灯油先限は8万7500円から8万8500円。
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