NY金・銀市況=反発、労働市場の減速の見方などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 6)  3147.5     3177.7      3135.7      3166.2     + 20.2
          (25/ 8)  3173.0     3203.0      3161.2      3192.3     + 21.0
   銀     (25/ 5)  3437.5     3488.0      3429.0      3465.0     + 34.1
         (25/ 7)  3473.0     3519.5      3462.0      3497.4     + 33.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           205,197       206,919       498,746        (-  7,026)
  銀           60,025        64,364       170,197        (-    778)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,225.32  + 235.36
     前日  149.62/64   1.0792/94   ・ナスダック         17,601.05  + 151.16
     本日  149.35/37   1.0843/45   ・10年米国債利回り      4.19  +   0.03
・NY原油  (25/ 5)   71.71 + 0.51  ・SPDR保有金残高    931.37  -   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。前日比は金が20.2〜22.1ドル高、中心限月の6
月限が20.2ドル高、銀が30.2〜34.1セント高、中心限月の5月限は
34.1セント高。
 金6月限は反発。時間外取引では、貿易戦争に対する懸念を受けて押し目を買われた
が、ドル高を受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買
われた。日中取引では、全米雇用報告が予想以上に増加したが、労働市場の減速の見方
を受けて堅調となった。また欧州連合(EU)が米国の相互関税に対する緊急支援策を
準備とし、ユーロ高に振れたことも支援要因になり、一代高値を更新した。
 銀5月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金6月限は反発。時間外取引では3135.7〜3167.0ドルのレ
ンジで推移、前日比11.3ドル高の3157.3ドルとなった。6月限は高寄りした
のち、貿易戦争に対する懸念を受けて押し目を買われたが、ドル高を受けて上げ一服と
なった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、全米雇用報告が予想以上に増加したが、労働市場の減速の見方を受け
て堅調となった。また欧州連合(EU)が米国の相互関税に対する緊急支援策を準備と
し、ユーロ高に振れたことも支援要因になり、一代高値3177.7ドルを付けた。
 米国の相互関税の発表を控えて方向性を模索する動きとなったのち、全米雇用報告で
労働市場の減速の見方に変わりがないことが支援要因になった。一方、欧州連合(E
U)の執行機関である欧州委員会は、トランプ米大統領が打ち出す包括的な関税措置に
よって特に打撃を受ける恐れがある経済分野を対象に緊急支援策を準備している。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で3429.0〜3483.0セントのレンジ
で推移し、前日比35.6セント高の3466.5セントとなった。5月限は高寄りし
たのち、金堅調につれ高となったが、ドル高を受けて上げ一服となった。欧州時間に入
ると、ドル安を受けて堅調となった。
 日中取引では、予想以上の全米雇用報告も金堅調を受けて買い優勢となった。また欧
州連合(EU)が緊急支援策を準備とし、ユーロ高に振れたことも支援要因になり、
3488.0セントまで上昇した。
 4月1日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比35万2333オンス増の
4446万3991オンス、銀は411万1704オンス増の4億8257万0132
オンス。

今日の材料
・ドイツ銀行協会は、ドイツ経済は長引く低迷から非常にゆっくりと回復するとの見通
しを示し、今年の成長率はわずか0.2%にとどまるとの予想を示した。昨年9月に発
表した見通しの0.7%を下方修正した。
・3月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万5000人増加し伸びが加
速した。ただ、関税による経済不確実性の高まりを背景に労働市場が減速しているとの
エコノミストの見方は変わらなかった。市場予想は11万5000人増。2月は7万
7000人増から8万4000人増に上方修正された。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、トランプ米大統領が打ち出す包括
的な関税措置によって特に打撃を受ける恐れがある経済分野を対象に緊急支援策を準備
している。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、トランプ米大統領が発表する相互関税は
世界全体に悪影響を及ぼすと指摘した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、ト
ランプ米大統領の一連の新たな関税措置で貿易戦争が触発されれば、各国中央銀行は
「非伝統的」な政策で対応を迫られる可能性があるとの見方を示した。
・2月の米製造業新規受注は前月比0.6%増加した。関税発動に備えて、企業が前倒
しで発注を行ったことが背景にあるとみられる。市場予想は0.5%増だった。
・メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ大統領による相互関税導入発表を前
に、メキシコは米国に報復関税合戦を仕掛けるつもりはないと述べた。
・欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、貿易戦争で国際貿易が分断され
れば、世界のインフレ率が急上昇する可能性があるほか、経済成長が抑制される可能性
が高いと指摘した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は、トラ
ンプ米政権による関税措置で、欧州で現在見られているインフレ低下が妨げられること
はないとの見方を示した。
・トランプ米大統領は閣僚や側近らに対し、実業家イーロン・マスク氏が近く現在政権
で果たしている役職から退くと明かした。
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