アジア株メルトダウン、トランプ強硬姿勢維持 中国支援策では歯が立たない 香港株10%安 東京時間11:01現在 香港ハンセン指数 20544.38(-2305.43 -10.09%) 中国上海総合指数 3096.65(-245.36 -7.34%) 台湾加権指数 19257.69(-2040.53 -9.58%) 韓国総合株価指数 2354.70(-110.72 -4.49%) 豪ASX200指数 7375.90(-291.95 -3.81%) アジア株は暴落、世界的な貿易戦争激化による景気減速懸念が高まっている。関税によりインフレ上昇・景気後退が同時に起きる「スタグフレーション」突入が警戒されている。株や仮想通貨、原油ほのか安全資産の金すらも下落、現金化する動きが広がっている。時間外で米株は暴落、ダウは一時1700ドル超下げ、ナスダックは5%超下げた。 中国政府は米国への報復として米国からのすべての輸入品に34%の関税を課すと発表、7種類のレアアースの輸出を直ちに制限することも発表した。カナダも米国に報復、欧州も報復用意を表明しており、世界的な貿易戦争激化が懸念される。 トランプ米大統領は、彼ら(欧州、アジア諸国)は合意したがっているが、貿易赤字が解決されない限り合意はしない。現在だけでなく過去も考慮して毎年多額の金を支払わない限り、話し合いは成立しないと繰り返した。ベッセント米財務長官は関税は必要と主張、関税による景気後退の可能性を否定。ラトニック米商務長官は9日関税の「延期はあり得ない」延期の検討もしていないと述べ、世界貿易をリセットする必要があるとしており、トランプ米政権は強硬姿勢を崩す様子はない。 中国首相は予想を超える衝撃に備えているとしており、トランプ関税による景気減速を防ぐための支援策を用意しているだろう。中国人民日報は貿易上の打撃を和らげる手段があるとの記事を掲載。ただ、支援策は打撃を和らげるのに役立つかもしれないが、中国経済全体の回復は無理だろう。株価も他の地域よりかはマシ程度だろう。 香港株は10%超安、全ての銘柄が下落。台湾株は1990年以来の大幅な下げを記録。豪州株は一時6%超下げたが、その後はやや落ち着きを取り戻している。政策期待でも上海株はきょうは大幅安、昨年9月以来の安値をつけている。全業種が下落。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。