金・銀午前=総じて反発、金は円安や現物高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が総じて反発。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安が一服したが、
ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀はニューヨーク高と円安を受けて買
い優勢となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が70円安〜98円高、金ミニが
45.5円安〜90.5円高、ゴールドスポットが503円高、銀が変わらず〜1.0
円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が4万3421枚、金ミニが1万7257枚、ゴ
ールドスポットが3358枚、銀が6枚。
【NY金は手じまい売りが圧迫】
 金は手じまい売りが圧迫要因になった。トランプ米大統領は、中国が米国産品に対す
る報復措置を撤回しない場合、中国からの輸入品に50%の追加関税を9日から課すと
警告した。中国商務省は、米国が中国に対して50%の追加関税を課すといった脅しを
実行に移した場合、中国は自国の権利を守るために必要な措置を講じると表明した。
 一方、欧州連合(EU)は、一部の米国輸入品に対する報復関税の徴収を来週から開
始すると発表した。同時に、EU加盟国の貿易担当相らは、米大統領が発表した関税措
置を報復ではなく交渉により撤廃することを望むことで合意した。
 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は、最近の財(モノ)およびサービス
のインフレ上昇の一部は、トランプ政権の政策による今後の影響を「見越したもの」で
ある可能性があるとの認識を示した。
 金先限は夜間取引で1万4515円まで上昇した。ニューヨーク市場で戻りを売られ
たが、円安を受けて買い戻された。円相場は1ドル=148円前後で円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、手じまい売りが出て売り優
勢となった。アジア市場では、朝方の2982.28ドルから、株安一服などを受けて
買い優勢となった。
 午前11時現在、金が2998.45ドル、銀は3009セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3027.58ドル、銀が2984セント。

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