NYプラチナ市況=続伸、米CPIの伸び鈍化も株安で上げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)   936.0      943.9       926.9       933.3    + 13.4
         (25/10)   947.0     953.9       938.4       944.5    + 13.6
 パラジウム  (25/ 6)   914.50     925.00      889.00      899.90   + 10.40
         (25/ 9)   926.50     931.00      901.00      908.90   +  9.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,177         28,962        81,480       (-    468)
 パラジウム          5,073          7,205        22,837       (+    465)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,593.66  -1014.79
     前日  147.72/74   1.0952/54   ・ナスダック         16,387.31  - 737.66
     本日  144.48/50   1.1202/04   ・10年米国債利回り      4.40  +   0.03
・NY原油  (25/ 5)   60.07 - 2.28  ・SPDR保有金残高    937.09  +  11.17
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが12.1〜15.1ドル
高、中心限月の7月限が13.4ドル高、パラジウムが9.20〜10.80ドル高、
中心限月の6月限は10.40ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、米大統領の相互関税の一部停止や金堅調を
受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服となった。日中
取引では、米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化が支援要因となったが、株安を受け
て上げ一服となった。
 パラジウム6月限は他の貴金属の堅調が支援要因になったが、株安を受けて上げ一服
となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を930.2〜943.9ドルのレンジで推移し、前日
比13.5ドル高の933.4ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、米大統領の相
互関税の一部停止や金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡
し、上げ一服となった。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて943.0ドルまで
上昇した。その後は、株安を受けて上げ一服となり、926.9ドルまで下落した。
 3月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、前月の2.8%から伸
びが鈍化した。前月比では0.1%下落し、2020年5月以来、約5年ぶりの下落と
なった。ただ米中の貿易戦争激化に対する懸念から株安が再開し、プラチナの上値を抑
える要因になった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を900.00〜925.00ドルのレンジで推移
し、前日比20.00ドル高の909.50ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、
他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し上げ一
服となった。
 日中取引では、押し目を買われると、時間外取引の高値に顔合わせした。その後は、
株安を受けて売り優勢となり、889.00ドルまで下落した。
 9日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比5149オンス減の62万
5466オンス、パラジウムは同変わらずの7万8876オンス。
今日の材料
・イングランド銀行のブリーデン副総裁は、米政権の新たな関税措置が英国の成長を押
し下げる可能性はあるものの、インフレ率や金利に及ぼす影響は依然として不透明との
認識を示した。
・米新規失業保険申請件数は前週比4000件増の22万3000件で、市場予想と一
致した。トランプ大統領の関税措置の影響が企業に広がる中、今後さらに増加する可能
性がある。
・3月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、前月の2.8%から伸
びが鈍化した。前月比では0.1%下落し、2020年5月以来、約5年ぶりの下落と
なった。
・米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、トランプ政権が打ち出している大
規模な関税措置が物価高につながり、インフレ期待が押し上げられるリスクを緊密に注
視していると述べた。
・米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、朝方発表された消費者物価指数(C
PI)で伸びが鈍化したことを受け、米経済は堅調に推移しているとの見解を示した。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、トランプ大統領の関税措置を巡る不確実性
が解消され、経済が軌道に戻れば、連邦準備理事会(FRB)が利下げを実施する可能
性はあるという認識を示した。
・米国とロシアの代表団が、トルコのイスタンブールで外交関係を巡る協議を行った。
外交団の活動正常化に向けて進展があったという。
・トランプ米大統領は、激化している貿易戦争に終止符を打つために、中国と「ディー
ル(取引)」を実現させたいと述べた。
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