アジア株 上海株4日続伸、資金流入期待 トランプ関税で皮肉にも米国から逃げ出すマネー 東京時間14:06現在 香港ハンセン指数 20914.73(+232.95 +1.13%) 中国上海総合指数 3238.13(+14.91 +0.49%) 台湾加権指数 19373.35(+373.32 +1.96%) 韓国総合株価指数 2422.82(-22.24 -0.91%) 豪ASX200指数 7604.30(-105.25 -1.37%) インドSENSEX30種 75139.19(+1292.04 +1.75%) アジア株はまちまち。米国から逃げ出したマネーが中国市場に流入するのではないかとの期待から香港株は上げ幅を拡大、上海株は4営業日続伸している。中国株高を好感して台湾株は大幅上昇している。 トランプは自身の貿易政策により米金融市場に混乱が生じているにもかかわらず、1944年の水条約を巡りメキシコに関税と制裁を警告した。これは、トランプは経済混乱でも関税政策を今後も進めるということを意味する。 皮肉なことにアメリカファースト政策を進めれば進めるほど、米景気後退懸念が高まり米国からの資金流出が加速する。アジア時間では一時、米株先物・米ドル・米債券すべてが下落するトリプル安となった。米国から流出した資金はどこへ向かうのか。金にスイスフラン、円はもちろんだが、徹底した株価安定策を講じている中国株式市場に向かのだろうか? 中国政府はトランプの100%を超える関税でも相殺できる手段がいくらでもあり、最後までとことん付き合うと強硬姿勢を維持している。景気支援策の強化と前倒し、株価安定策を相次いで発表している。また、欧州との関係強化を進め米国への依存度低減も図る。 EU首脳は夏に中国を訪問し習近平国家主席と会談する予定だという。EU首脳は3月に習氏を招待したが習氏がブリュッセル訪問を拒んだため、EU側が中国を訪問するという。これはトランプ関税により米国とEUの関係が破綻、中国との関係を強化したいということだ。中国を訪問中のスペイン首相は、中国との経済関係を拡大したい、バランスの取れた貿易と投資を促進したいと考えていると語った。
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