東京株式(大引け)=1023円安と大幅反落、米中摩擦激化を警戒し売り膨らむ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 11日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落。米中摩擦の激化に対する警戒感は強く、日経平均株価は一時2000円近く下落したが、後場に入り下げ幅は縮小した。

 大引けの日経平均株価は前日比1023円42銭安の3万3585円58銭。プライム市場の売買高概算は24億3540万株。売買代金概算は5兆4412億円となった。値上がり銘柄数は501と全体の約30%、値下がり銘柄数は1100、変わらずは36銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウが1014ドル安と急反落し、ナスダック指数も大幅下落した。米相互関税による米中摩擦の激化が懸念され、米株式市場は再び大きく売られた。これを受け、東京市場では日経平均株価が大幅安で始まり、2000円近い下げとなる場面があった。為替相場が一時1ドル=142円80銭台へ急激な円高が進行したことも警戒された。ただ、日経平均株価の3万3000円割れの水準には値頃感からの買いも入り、後場に入り下げ幅は縮小した。半導体関連や大手重工、銀行株など主力株が売られたが、大手スーパーやドラッグストアなど内需関連株の一角は堅調だった。なお、株価指数オプション4月物の特別清算指数(SQ)値は3万2737円29銭だったとみられている。

 個別銘柄では、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>が安く、三菱重工業<7011>やIHI<7013>が軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が売られた。ファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>が下落し、トヨタ自動車<7203>やリクルートホールディングス<6098>、キーエンス<6861>が売りに押された。

 半面、川崎重工業<7012>やベイカレント<6532>、ディー・エヌ・エー<2432>が高く、東京電力ホールディングス<9501>や川崎汽船<9107>、JX金属<5016>、東京地下鉄<9023>がしっかり。イオン<8267>やウエルシアホールディングス<3141>が値を上げ、ツルハホールディングス<3391>やスギホールディングス<7649>が買われた。

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