NYプラチナ市況=続伸、株高が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)   948.1      964.0       947.8       957.5    + 12.9
         (25/10)   961.3     973.2       960.0       967.9    + 12.5
 パラジウム  (25/ 6)   906.00     960.00      906.00      957.40   + 50.70
         (25/ 9)   923.50     969.00      923.00      967.20   + 50.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          30,127         32,498        78,407       (-  1,768)
 パラジウム          6,061          3,663        23,377       (-     74)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,524.79  + 312.08
     前日  143.54/56   1.1351/53   ・ナスダック         16,831.48  + 107.02
     本日  143.04/06   1.1348/50   ・10年米国債利回り      4.37  -   0.11
・NY原油  (25/ 5)   61.53 + 0.03  ・SPDR保有金残高    953.15  +   3.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが11.1〜14.3ドル
高、中心限月の7月限が12.9ドル高、パラジウムが49.80〜50.70ドル
高、中心限月の6月限は50.70ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安や金の押し目を買われたことを受け
て堅調となった。欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇した。日中取引では、金軟調
を受けて戻りを売られたが、株高を受けて押し目を買われた。
 パラジウム6月限は欧州時間から買い戻し主導で上昇した。
 プラチナ7月限は時間外取引を947.8〜964.0ドルのレンジで推移し、前日
比11.1ドル高の955.7ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、ドル安や金の
押し目を買われたことを受けて堅調となった。欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇
した。
 日中取引では、金軟調を受けて戻りを売られ、948.7ドルまで下落した。その後
は株高を受けて押し目を買われると、963.6ドルまで戻した。
 米国が中国から輸入する電子機器の相互関税の適用を除外すると発表し、株高に振れ
た。ただトランプ米大統領が半導体は別の関税カテゴリにするとの見通しを示してお
り、関税政策の行方が引き続き焦点である。
 パラジウム6月限は、時間外取引を906.00〜935.50ドルのレンジで推移
し、前日比23.30ドル高の930.00ドルとなった。6月限は安寄りしたのち、
ドル安や株高を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇し
た。
 日中取引では、押し目を買われると、時間外取引の高値を突破し、テクニカル要因の
買いが入った。その後は、株高も支援要因となって960.00ドルまで上昇した。
 11日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比1820オンス減の52万
2339オンス、パラジウムは同変わらずの7万8876オンス。
今日の材料
・国際通貨基金(IMF)は、世界金融安定性報告書の内容の一部を公表し、貿易摩擦
などの主要な地政学リスクは株価の大幅な調整を引き起こす可能性があるとの見方を示
した。
・ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、米政権の関税措置を巡
る協議のためワシントンを訪問中の欧州連合(EU)の交渉担当者らと米国側が会談し
たことを明らかにした。双方は複数回にわたり会合を行い、大きな進展を遂げていると
述べた。
・米ニューヨーク連銀が発表した3月の消費者調査によると、短期インフレ期待が
2023年10月以来の高水準に達した。1年先のインフレ期待は3.6%と2月の
3.1%から上昇した。食品と家賃の上昇加速を予測する一方、ガソリンと住宅価格の
上昇は小幅になるとみられている。
・ベトナムを訪れている中国の習近平国家主席は、自由貿易とサプライチェーンの安定
を維持するためには、「一方的ないじめ行為」に共同で反対する必要があると呼びかけ
た。
・米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、トランプ大統領が掲げる関税政策で
米経済は大きな衝撃を受けるとし、FRBは景気後退(リセッション)を回避するため
に利下げを実施する可能性があるとの考えを示した。
・トランプ米大統領は、イランが核開発プログラムを巡る米国との合意を意図的に遅ら
せていると非難した。さらに、核兵器開発を断念しなければ、イランは核施設に対する
軍事攻撃に直面する可能性もあると警告した。
・トランプ米大統領は、輸入する自動車および部品に対する関税軽減措置の可能性につ
いて検討していると明らかにした。自動車メーカーに対し、米国内での生産移行に向け
た猶予を与えるためとしている。
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