NYプラチナ市況=反落、金の上げ一服につれ安

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)   976.8      979.8       959.0       977.0    -  3.1
         (25/10)   987.6     990.6       971.9       988.1    -  2.1
 パラジウム  (25/ 6)   978.50     979.00      948.00      960.80   - 18.80
         (25/ 9)   982.50     982.50      960.00      971.00   - 18.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          22,210         21,359        77,023       (+    648)
 パラジウム          3,747          4,987        20,240       (-    684)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,142.23  - 527.16
     前日  141.86/88   1.1397/99   ・ナスダック         16,286.45  -  20.71
     本日  142.45/47   1.1364/66   ・10年米国債利回り      4.33  +   0.06
・NY原油  (25/ 5)   64.68 + 2.21  ・SPDR保有金残高    957.17  +   4.02
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが9.2〜11.4ドル安、
中心限月の7月限が10.2ドル安、パラジウムが0.60〜1.60ドル安、中心限
月の6月限は0.60ドル安。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引では、金に利食い売りが出たことや米中の貿易戦
争激化に対する懸念を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて軟
調となった。日中取引では、米住宅着工件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数の
落ち込みを受けて買い戻し主導で上昇した。
 パラジウム6月限は他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となったが、日中取引ではド
ル高一服を受けて下げ一服となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を959.1〜979.5ドルのレンジで推移し、前日
比19.1ドル安の961.0ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、金に利食い売
りが出たことや米中の貿易戦争激化に対する懸念を受けて売り優勢となった。欧州時間
に入ると、ドル高を受けて軟調となった。
 日中取引では、959.0ドルまで下落したのち、米住宅着工件数やフィラデルフィ
ア連銀製造業景況指数の落ち込みを受けて買い戻し主導で上昇し、979.8ドルまで
戻した。買い一巡後は手じまい売りが出て上げ一服となった。
 米中の貿易戦争激化に対する懸念を受けて戻りを売られたが、米住宅着工件数やフィ
ラデルフィア連銀製造業景況指数の落ち込みを受けて下げ一服となった。3月の米住宅
着工件数は前月比11.4%減の132万4000戸と市場予想の142万戸を下回っ
た。4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス26.4と前月の12.5
から低下した。市場予想は6.7。
 パラジウム6月限は、時間外取引を948.00〜979.00ドルのレンジで推移
し、前日比27.10ドル安の952.50ドルとなった。6月限は安寄りしたのち、
他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て
下げ幅を拡大した。
 日中取引では、米住宅着工件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数の落ち込みに
よるドル高一服を受けて961.50ドルまで戻した。
 16日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの51万3242
オンス、パラジウムは同変わらずの7万1889オンス。
今日の材料
・中国商務省は米国に対し、貿易交渉を行うのであれば、中国に「極端な圧力」をかけ
ることを止め、相互尊重を重視すべきだと主張した。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、「金融政策は適切な位置にある」としつ
つも、トランプ政権の関税措置がインフレを加速させると同時に成長を鈍化させ、失業
率を押し上げる公算が大きいため、近い将来において「金利政策を変更する必要はな
い」という見解を示した。
・欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の預金金利を予想どおり0.25%引き下
げ2.25%とした。利下げは6会合連続で過去1年間で7回目となる。
・国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、貿易摩擦や国際貿易体制の広範
な変化を受けて、IMFの経済予測が大幅に下方修正されるとの見通しを示した。ただ
世界的な景気後退は予想しなかった。
・米新規失業保険申請件数は前週比9000件減の21万5000件となった。2カ月
ぶりの低水準となり、労働市場が安定していたことを示唆した。ただ、関税を巡る不透
明感から企業は雇用拡大に消極的になっている。市場予想は22万5000件。
・3月の米住宅着工件数は年率換算で前月比11.4%減の132万4000戸だっ
た。市場予想の142万戸を下回った。
・4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス26.4と前月の12.5か
ら低下した。市場予想は6.7。
・トランプ米大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し、連邦準備理事会(FRB)の
パウエル議長について、「私が求めれば辞任するだろう」と語った。
・ベッセント米財務長官が、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の解任は金融市場
の不安定化を招くリスクがあるとして、ホワイトハウス当局者らに繰り返し警告してい
ることが分かった。
・トランプ米大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し、中国と貿易を巡り「非常に良
いディールをすることになるだろう」と語った。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。