●週間見通し穀物、産地天候に注意もボックスか=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は、トウモロコシが480セント台をコアに揉み合う展開になった。引き続き通
商環境悪化に対する懸念は強いが、下げ一服感も目立つ。一方、産地では一部で豪雨・
洪水が報告されており、作付けリスクの織り込みが相場を下支えした。原油相場が底固
く推移したこと、為替がドル安気味に推移したこともポジティブ。ただし、本格的に上
値を買い進むような動きまではみられず、ボックス気味の展開に留まった。
 今週も高止まりが続こう。通商問題を受けての急落は一服しているが、大豆を中心に
上値追いには慎重姿勢が維持されよう。為替がドル安傾向を維持すると、通商リスクの
ショックが緩和されることになるが、大きく買い進むのは難しい。一方、産地では作付
け作業が進み、徐々に天候相場型の相場展開に移行する。産地で豪雨や洪水被害が広が
りを見せると、若干のレンジ切り上げの可能性もあるが、最近のレンジを踏襲する展開
が基本になろう。
 予想レンジは、トウモロコシが470〜500セント、大豆が1020〜1070セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。