東京株式(大引け)=59円安、続落も底堅さ発揮し7割近い銘柄が上昇

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 22日の東京株式市場は、前日の米国株市場が急落した流れを受け下値を探る動きとなったが、個別株の物色意欲は強く日経平均も底堅さが目立った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比59円32銭安の3万4220円60銭と続落。プライム市場の売買高概算は14億3059万株、売買代金概算は3兆2838億円。値上がり銘柄数は1113、対して値下がり銘柄数は483、変わらずは41銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方はリスク回避ムードが拭えない状況でスタートした。前日の米国株市場ではNYダウが900ドルを超える下げとなり、ハイテク株中心に売られたことから、ナスダック総合株価指数の下落率はダウを上回った。また、外国為替市場ではドル安・円高が進んだことで、東京市場でも買い手控え感が強まった。そうしたなか、紙パルプや電力株など内需株の一角に買いが集まり全体相場を支える形に。米国ではトランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任を検討していると報じられ、金融市場において米国への信認が失墜するとの見方が売りに拍車をかけたが、東京市場では米国からの資金シフトが見込まれるとの思惑も株価のサポート要因となった。個別株ではプライム市場全体の68%にあたる銘柄が上昇。売買代金は前日の水準は上回ったものの3兆2000億円台と盛り上がりを欠いている。

 個別では、売買代金トップのディスコ<6146>が堅調。サンリオ<8136>が上値を伸ばした。ディー・エヌ・エー<2432>が高く、三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>など総合商社株が高い。三井海洋開発<6269>、ティラド<7236>が急騰。大王製紙<3880>が商いを膨らませ値を飛ばし、レック<7874>も大きく上値を伸ばした。インターネットイニシアティブ<3774>、日野自動車<7205>なども大幅高。マネックスグループ<8698>も物色人気に。

 半面、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>が値を下げ、フジクラ<5803>、レーザーテック<6920>なども安い。日立製作所<6501>、リクルートホールディングス<6098>が冴えず、良品計画<7453>、中外製薬<4519>も売りに押された。GMOインターネット<4784>は後場に入って利食われ、TOWA<6315>、ベイカレント<6532>などの下げが目立つ。ミガロホールディングス<5535>、マネーフォワード<3994>なども下落した。

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