NY金・銀市況=金は大幅続落、利食い売りが継続

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 6)  3367.7     3396.0      3270.8      3294.1     - 125.3
          (25/ 8)  3400.0     3423.1      3300.0      3322.6     - 126.1
   銀     (25/ 5)  3245.0     3367.5      3205.0      3354.7     +  64.2
         (25/ 7)  3278.0     3399.0      3235.5      3386.3     +  65.0
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           380,955       263,348       465,351        (-    974)
  銀          119,401        67,955       146,923        (+  2,486)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,606.57  + 419.59
     前日  141.57/59   1.1421/23   ・ナスダック         16,708.05  + 407.63
     本日  143.46/48   1.1314/16   ・10年米国債利回り      4.38  -   0.02
・NY原油  (25/ 6)   62.27 - 1.40  ・SPDR保有金残高    947.70  -   4.59
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は大幅続落、銀は続伸。前日比は金が129.5〜124.5ドル
安、中心限月の6月限が125.3ドル安、銀が63.8〜64.6セント高、中心限
月の5月限は64.2セント高。
 金6月限は大幅続落。時間外取引では、押し目を買われる場面も見られたが、米大統
領が米連邦準備理事会(FRB)議長を解任する意向はないと伝えられると、戻りを売
られた。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。日中取引では、貿易摩擦緩和で中国の
関税引き下げを検討と伝えられたことを受けて売り優勢となった。
 銀5月限は米国の中国に対する関税引き下げを検討を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金6月限は大幅続落。時間外取引では3302.6〜3396.0ドル
のレンジで推移、前日比84.1ドル安の3335.3ドルとなった。6月限は、安寄
りしたのち、押し目を買われる場面も見られたが、米大統領が米連邦準備理事会(FR
B)議長を解任する意向はないと伝えられると、戻りを売られた。欧州時間に入ると、
もみ合いとなった。
 日中取引では、貿易摩擦緩和で中国の関税引き下げを検討と伝えられたことを受けて
売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て
3270.8ドルまで下落した。
 トランプ米大統領は、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向はな
いと述べる一方、FRBは金利を引き下げるべきだと改めて主張した。またベッセント
米財務長官は、中国との貿易を巡る交渉を進展させるには緊張緩和が必要とし、米中が
互いに表明している関税率を現在の過度に高い水準から引き下げる必要があるとの見解
を示した。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で3205.0〜3292.5セントのレンジ
で推移し、前日比4.5セント安の3286.0セントとなった。5月限は安寄りした
のち、手じまい売りが出たが、米大統領が米連邦準備理事会(FRB)議長を解任する
意向はないと伝えられると、押し目を買われた。欧州時間に入ると、堅調となった。
 日中取引では、米国の中国に対する関税引き下げを検討を受けて買い優勢となった。
時間外取引の高値を突破し、3367.5セントまで上昇した。
 4月22日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比16万9137オンス減の
4263万4144オンス、銀は19万3011オンス増の4億9689万1266オ
ンス。

今日の材料
・トランプ米大統領は、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向はな
いと述べる一方、FRBは金利を引き下げるべきだと改めて主張した。
・4月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1と、
3月の50.9から低下した。市場予想は50.3だった。
・4月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.2と3月の51.5
から低下した。好不況の分かれ目となる50を割り込んだ。
・トランプ米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアによるクリミア占領
を承認しないと発言したことについて、ロシアとの和平合意の達成を困難にする扇動的
な発言だと非難した。
・3月の米新築一戸建て住宅販売戸数は年率換算で前月比7.4%増の72万4000
戸と、2024年9月以来の高水準となった。住宅ローン金利の低下を背景に予想以上
に増加したが、先行き経済見通しが住宅市場の回復に懸念をもたらしている。市場予想
は68万戸だった。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、欧州が対抗措置を講じなければ、米国の
関税措置は欧州にディスインフレ効果をもたらす可能性があるという認識を示した。
・ベッセント米財務長官は、日本との二国間貿易協議で特定の通貨目標は念頭にないと
述べた。
・4月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.2と、前月の53.5か
ら低下した。2023年12月以来、1年4カ月ぶりの低水準となった。米政権が関税
を強化する動きを見せる中、販売価格指数が上昇した。
・ベッセント米財務長官は、中国との貿易を巡る交渉を進展させるには緊張緩和が必要
とし、米中が互いに表明している関税率を現在の過度に高い水準から引き下げる必要が
あるとの見解を示した。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、「経済活動は前回報告からほとんど変わ
っていないが、貿易政策を巡る不確実性が報告書全体で言及された」とされた。
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