【場況】 金が大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安が支援 要因になったが、ドル建て現物相場の軟調に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなか った。 新甫2026年4月限は金標準が1万5521円、金ミニが1万5530.0円でそ れぞれ発会した。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が129〜183円高、金ミニが 116.5〜165.5円高、ゴールドスポットが503円高、銀が出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、金が2万2750枚、金ミニが9300枚、ゴール ドスポットが1187枚、銀が0枚。 【NY金は押し目を買われる】 金は押し目買いが支援要因になった。米中の合成麻薬フェンタニルの密輸取り締まり 問題を巡る協議は難航していることが伝えられた。トランプ米大統領は、米中貿易摩擦 の緩和に向けて両国が会合を開いたことを明らかにした。ただ中国側は、米国との貿易 協議は実施していないと述べた。 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、関税が経済にどのような影響を与え ているかについてFRBが明確な見通しを得るには今年後半までかかると述べた。米ク リーブランド地区連銀のハマック総裁は、不確実性が高い状況下で、連邦準備理事会 (FRB)は金融政策を巡り忍耐強く対応する必要があるとの考えを示した。 金先限は1万5577円まで上昇した。ニューヨーク高や円安が支援要因になった。 円相場は1ドル=143円前後の円安に振れた。加藤財務相は、ベッセント米財務長官 との会談後に会見し、「為替水準の目標や、それに対する管理する枠組みとか、そうい った話はまったくなかった」と語った。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、米中の貿易戦争の緩和期待が 後退し、押し目を買われた。アジア市場では、朝方の3352.68ドルから、ドル高 を受けて軟調となった。 午前11時現在、金が3343.65ドル、銀は3341セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3318.55ドル、銀が3331セント。 MINKABU PRESS
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