<大豆> シカゴ大豆7月限は4月11日から23日にかけて1040〜1060セントのレン ジ内で高下していたが、24日にこのレンジを上抜き、2月27日以来の高値となる 1063.50セントまで上昇し、1062セントで終えた。 米中貿易戦争による対中大豆輸出の減少が警戒されてきたが、ここにきて米トランプ 政権による対中輸入関税が大幅に緩和される可能性が意識されてきたことや、米ドル離 れの動きが価格の上昇を促す要因になっている。 今後、米中間で関税に関する協議が行われるかどうか、また協議が行われた際にはど のような調整が行われるかが注目されるが、ドル離れの動きによる中国以外の国からの 需要増が期待されることもあり、堅調な値動きを維持すると予想。 <コーン> シカゴコーン7月限は今月11日に497セント台まで値を伸ばし、2月27日以来 の高値をつけたが、その後は軟化に転じている。 米産地での降雨過剰や冠水による作付遅れが警戒されながらも、実際には作付けが順 調に進行していたことが明らかになったうえ、米産地では西部を中心に気温が上昇する など生育に適した天気が広がっている。 天候相場期入りしたものの、初期段階での生育遅れ懸念が後退したことは、引き続き コーン市場の重石になってくると見られる。 一方の輸出は米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は前週を下回りながらも 100万トン台を維持する底堅さを見せているうえ、トランプ関税を巡るこれまでの動 きからドル離れの動きが広がっていることが今後も輸出を支えると見られる。 強弱材料が交錯していることで7月限は上下の抵抗が強そうで480セント前後での もちあいになると予想される。ただ23日の安値477.25セント割れとなった場 合、投機家中心に投げ売りは警戒すべき場面だ。 MINKABU PRESS
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