NY原油市況=反落、米中貿易戦争やイラン核開発交渉進展の報で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/06     63.49      63.92      61.48      62.05      - 0.97
  2025/07     62.65      63.21      60.82      61.37      - 0.96
  2025/08     62.10      62.58      60.31      60.82      - 0.92
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              812,067             1,897,803   (-  3,716)
                     帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/05     217.55    + 0.82
                   2025/06     209.86    - 1.37
改質ガソリン        2025/05     210.58    - 1.31
                   2025/06     209.38    - 1.34

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が0.97〜0.96ド
ル安、その他の限月は0.92〜0.51ドル安。中心限月の6月限は0.97ドル安
の62.05ドル。

 為替はドル安に振れたものの、中国が米中首脳の電話会談を否定するなど引き続き米
中の貿易戦争による需要減退が懸念されるなか、先週末の3回目のイラン核開発を巡る
米国とイランの交渉について、匿名の米高官が「進展している」と語ったことが報じら
れたことで、5月からの石油輸出機構(OPEC)プラスの増産予定も重なって、今後
の供給増加懸念が圧迫要因となった。
 6月限はアジアの時間帯の時間外取引では、午前の62ドル後半から午後には63ド
ル前半まで上昇。しかし欧州の時間帯以降は再び下落して62ドル台から米国の時間帯
には61ドル台まで崩れた。帳入値は何とか62ドル台まで戻した。
 トランプ米大統領が米タイム誌とのインタビューで、中国との協議に関して、習近平
主席から電話があったと語ったが、中国側はこれを否定した。またベッセント米財務長
官はこの米中首脳の電話会談について承知していないとしている。

 ロイター通信によると、先週末に実施されたたイランの核開発を巡る米国とイランの
3回目の協議について、米高官が匿名で「進展があった」と述べた。
 英金融機関、バークレイズは2025年のブレント原油の平均価格予想を70ドル、
2026年を62ドルにそれぞれ下方修正した。

 改質ガソリンは反落、ヒーティングオイルも総じて反落。原油が反落したことに追随
安となったが、納会間近のヒーティングオイルの当限のみプラス引けした。
今日の材料
・2025年のブレント原油の平均価格予想を70ドル、2026年を62ドルにそれ
 ぞれ下方修正=英バークレイズ。
・中国、トランプ米大統領の習近平主席との電話会談の主張を否定。
・イランの核開発を巡る米国とイランの3回目の協議に「進展」=米高官。

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