国内市場は下落へ。2025年9月限で1000〜1300円安程度を想定する。石 油輸出国機構(OPEC)プラスの舵取り役であるサウジアラビアが原油安の長期化に 対応可能との認識を示したと伝わったことが重し。サウジを中心に産油国8カ国は4月 から自主減産の縮小を開始しており、5月に続き6月も増産幅を予定よりも拡大させる との観測が高まっている。円相場が1ドル=143円ちょうど付近で円安・ドル高推移 していることは下支え要因。 来週5日、サウジなど自主減産を実施している8カ国は会合を実施する。米国が始め た貿易戦争で景気見通しは悪化しているが、増産にためらいはないようで、5月に続き 6月も前倒しで自主減産を縮小する可能性が高い。OPECプラスは先月から原油相場 を押し下げようとしており、報道からすればサウジにとって原油安は望むところのよう だ。世界の産油国や石油企業はOPECプラスの減産による価格安定の恩恵を得てきた ものの、石油市場は様変わりしている。物価高や関税戦争による景気見通しの悪化に耐 えられない産油国や石油企業は苦しい局面が続くだろう。なお、本日はメーデーのため 多くの国が休場となる。 時間外取引でニューヨーク原油6月限は前日比0.13ドル高の58.34ドルで推 移。本日これまでのレンジは58.10〜58.46ドル。 <今日の予定> ◆ オーストラリア ◆ 【経済】10:30 貿易収支 2025年3月(連邦統計局) ◆ 日本 ◆ 【経済】14:00 新車登録台数 2025年4月(自販連) 【経済】14:00 軽自動車新車販売速報 2025年4月(全軽自協) 【経済】15:30 総裁記者会見(日本銀行) 【経済】--:-- 金融市場調節方針公表(日本銀行) 【経済】--:-- 金融政策決定会合(日本銀行) 【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【発会】--:-- プラッツドバイ原油 2026年7月限(東京商品) 【発会】--:-- ゴムTSR20 2026年5月限(大阪取引所) ◆ 中国 ◆ 【休日】--:-- 労働節 ◆ 香港 ◆ 【休日】--:-- 勤労感謝の日 ◆ トルコ ◆ 【休日】--:-- 労働と統一の日 ◆ ドイツ ◆ 【休日】--:-- メーデー ◆ フランス ◆ 【休日】--:-- メーデー ◆ イギリス ◆ 【経済】17:30 マネーサプライ 2025年3月(BOE) ◆ スイス ◆ 【休日】--:-- メーデー 【経済】15:30 小売売上高 2025年3月(連邦統計局) ◆ 南アフリカ ◆ 【休日】--:-- メーデー ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】23:00 建設支出 2025年3月(商務省) 【経済】23:00 製造業景況指数 2025年4月(ISM) 【経済】--:-- 新車販売台数 2025年4月(Autodata) 【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA) MINKABU PRESS
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