シカゴコーン市況=期近の主要限月はドル高で小反落、新穀限月は小反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    467.25      472.25      463.00      464.25      - 3.00
  2025/07    475.00      480.00      470.00      472.25      - 3.25
  2025/09    436.75      440.50      434.25      437.25      + 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       432,253        393,684        1,532,616 (- 11,561)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(4月24日までの週)
 コーン:125万9100トン(事前予想レンジ:90万〜170万トン)
 小 麦: 31万0300トン(事前予想レンジ:20万〜 60万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(5月7日−5月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る、雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る、雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは期近の主要限月は小幅反落、他は小反発。終値の前営業日比は3.25セン
ト安〜3.00セント高。中心限月の7月限は3.25セント安の472.25セン
ト。

 期近の主要限月はドル高を受けて小幅反落となったが、新穀限月は米農務省(USD
A)発表の週間純輸出成約高は前週を上回る強気な内容だったことに加え、降雨となっ
た米産地での作付遅延に対する警戒感から買い優勢で運ばれた。

 7月限は475セントで取引を開始した後はじり高となり、シカゴの時間帯序盤にか
けて浮上。強気な輸出が手掛かりとなり一時は480セントの高値を付けたが、その後
はドル高傾向を映した売りに値を落として470セントの安値まで急速に軟化。安値で
買い戻されながらも475セントが上値抵抗線として意識され、マイナスサイドのまま
引けを迎えた。

 米農務省(USDA)が発表した4月24日までのコーン週間純輸出成約高は125
万9100トンで前週の115万2900トンを上回った。
 今年度の累計純輸出成約高は5874万8500トンで、前年同期の4673万
4700トンをおよそ26%上回っている。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生し、五大湖周辺地域を中心にコーン及び大豆
の作付作業が鈍化している。米中西部では前週は一週間を通して降雨が発生したことで
干ばつ懸念は大幅に後退したが、農作業を行う機会は限られている。
 オクラホマ州及びその周辺地域では1日午後には雨または雷雨となり、冠水の恐れが
高まっている。降雨または雷雨は南部および東部に移動していくため、プレーンズ南部
では週末までに一時的に降雨は止む見込み。大西洋沿岸中部およびニューイングランド
州南部の今後5日間の雨量は50〜200ミリに達する見込み。週末から5月5日にか
けて冬を思わせる天候となるが、この天気は次第にプレーンズ中部および南部に移動し
ていくだろう。これに伴いプレーンズ南部では5日の週前半にまとまった雨量を伴う降
雨が発生すると見られる。
 6〜10日間予報に関しては5月6〜10日にかけて北部3分の2の地域で気温は平
年を下回るだろう。また、プレーンズでの雨量は平年並〜平年を上回る見込み。

 シカゴ小麦は期近が小幅続伸。4月30日の取引で一代の安値を更新した後で買い戻
す動きが続いた。ただ、米産地では降雨が発生し乾燥傾向にある土壌水分の改善が見込
まれることが弱材料となり、上げ幅は限られた。
 期近の主要限月7月限は前日比0.25セント高の531セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではモンタナ州及びダコタ州以外では降雨は発生していないが、テキサス
州北部から中部にかけての地域からオクラホマ州北東部にかけての地域では冠水が続い
ている。特にオクラホマ州ワウリカの水位は2007年6月以来の高水準まで上昇。
 一方の南部では大西洋沿岸部では降雨の発生は無く春の作付作業が進展。ただ、夏穀
物などに乾燥による影響が警戒される。極南部では冬小麦の成熟が進行。
今日の材料
・コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生し、穀物の作付ペースは鈍化。
・プレーンズ南部では5日の週前半にまとまった雨量を伴う降雨が発生する見込み。
・USDA発表の4月24日までのコーン週間純輸出成約高は125万9100トン
 で前週の115万2900トンを上回る。

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