【場況】 金が反発。ドル建て現物相場の上昇や円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、 円安となったが、ドル建て現物相場の下落に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなか った。 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が99〜186円高、金ミニが6.0〜 214.5円高、ゴールドスポットが717円高、銀が出来ず。 午前11時1分現在の出来高は、金が2万0680枚、金ミニが1万0121枚、ゴ ールドスポットが922枚、銀が0枚。 【NY金はドル高が圧迫】 金はドル高が圧迫要因になった。米国と各国の関税交渉に楽観的な見方が出るなか、 ドルが買い戻された。トランプ米政権の高関税政策を巡り、日米両政府は米首都ワシン トンで2回目の閣僚交渉を行った。一方、米新規失業保険申請件数は前週比1万 8000件増の24万1000件となった。市場予想の22万4000件を超え、2カ 月ぶりの高水準に急増した。4月の米ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は一 段と低下し、48.7と5カ月ぶりの低水準を付けた。低下は2カ月連続。ただ市場予 想の48.0を上回った。 トランプ米大統領は、全てのイラン産の石油や石油製品の購入を停止する必要があ り、これに違反するあらゆる国と個人に対し「二次的制裁を科す」と警告した。イラン 高官は、核開発問題を巡る米国との交渉について、3日にローマで予定されていた4回 目の協議が延期され、「米国の姿勢次第で」新たな日程が設定されると明らかにした。 金先限は1万5316円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇や円安が支援要因に なった。円相場は1ドル=145円台後半まで円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、ドル高を受けて売り優勢とな った。アジア市場では、朝方の3237.89ドルから、米中の貿易摩擦の改善期待を 受けて売り優勢となった。 午前11時現在、金が3235.60ドル、銀は3253セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3236.96ドル、銀が3215セント。 MINKABU PRESS
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