シカゴ大豆市況=揃って続伸、米中間の協議開始期待受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/05   1,039.50    1,051.50    1,039.50    1,048.75     + 8.50
   2025/07   1,050.25    1,062.00    1,050.00    1,058.00     + 7.75
   2025/08   1,045.50    1,054.75    1,044.75    1,051.25     + 7.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       173,816        165,992         755,691  (+  3,742)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月8日−5月12日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る、雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並、雨量は平年を下回る。
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 大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は5.25セント〜8.50セント高。中心限
月の7月限は7.75セント高の1058セント。
 中国政府が米国政府との協議開始を検討中、としたことを受けて米中貿易戦争が緩和
されるとの期待が高まり買い優勢となった。米産地での降雨が作付に与える影響が警戒
されたことも買い支援要因となった。

 期近7月限は1050.25セントで取引を開始した後に浮上。アジアの時間帯半ば
に1050セント台半ばに達した後、値位置を落とす場面も見られたが、その後はシカ
ゴの時間帯終盤にかけて浮上し、一時は1062セントの高値に到達。高値を離れた後
も押し目買いに支えられ、高値圏を維持して引けを迎えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生するなかでも、降雨の合間をぬってコーンと
大豆の作付が進行している。中西部北部では気温が低下しており、2日の最高気温は1
〜3℃前後を記録。
 米中部の降雨は今後、東部に移動し週末から週明け6日にかけて東部で降雨が発生す
る見込み。またプレーンズ南部では5日までにまとまった雨量を伴う降雨となるもよ
う。ロッキー山脈中部およびな部からミシシッピーバレー下流にかけての地域では今後
5日間で25〜100ミリの降雨が見込まれる。なお、今後5日間、中西部極北部では
降雨は発生しないもよう。
 6〜10日天気予報では、5月6日〜5月10日にかけて全国的に気温は平年並〜
平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではオクラホマ州南部、中部および東部では夜通し降雨となり、冠水を長
引かせている。テキサス州北部のレッドリバー近辺でも洪水懸念が強まっている。プレ
ーンズ東部から中部にかけての地域では降雨が発生しているが、それ以外の地域では降
雨は見られていない。
 一方の南部ではアパラチア山脈以西で降雨が発生している。2日朝方、もっとも激し
い雨となったアーカンソー州北部では一部で洪水が発生。一方大西洋沿岸地域では依然
として乾燥傾向が見られている。
 大豆製品は大豆油は原油の軟調を受けて頭重い足取りとなった。一方の大豆粕は大豆
の堅調や前日の下落後の買戻しが入り買い優勢。大豆油とのストラドルに絡んだ買いも
価格を押し上げる要因になった。
 大豆粕7月限は前日比2.60ドル高の293.90ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生。
・コーンベルト中西部北部では気温が低下。
・米コーンベルトでは週末から週明け6日にかけて東部で降雨が発生する見込み。

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