NY原油市況=続落、OPECプラスの増産決定や米国時間序盤のドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/06     56.76      57.70      55.30      57.13      - 1.16
  2025/07     56.38      57.28      54.95      56.75      - 1.08
  2025/08     56.05      56.97      54.81      56.46      - 1.02
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              944,368             1,943,075   (- 4,524)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/05     197.45    - 1.87
                   2025/06     195.98    - 1.85
改質ガソリン        2025/05     202.28    + 0.29
                   2025/06     199.49    - 0.04

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.16〜1.08ド
ル安。その他の限月は1.02〜0.59ドル安。
 ほぼ確実視されていたものの、石油輸出国機構(OPEC)プラスが6月も日量41
万1000バレル増産することを決定したことに圧迫された。また米国の時間帯には入
り、序盤に一時ドル高に振れたことや、米ワシントン・ポスト紙がイランの核開発問題
を巡る米国とイランの協議に進展の兆しと報じたことで、中東の地政学的リスクに対す
る懸念もひとまず後退した。直近安値を更新したことでチャート面からの売り圧力も強
まったが、安値からはかなり下げ幅を縮小して引けた。

 6月限は、週明けのアジアの時間帯の時間外取引で急落。朝方この日の安値である
55.30ドルを付けた。その後アジアの時間帯は55ドル台で推移していたが、欧州
の時間帯に入ると上昇して、57.70ドルまで戻したが、米国の時間帯に入ると、ド
ル高で再び上値が重くなり、57ドル台前半で推移した。
 3日にオンライン会議を開催したOPECプラスが6月から日量41万1000バレ
ルの追加増産を決定したことで、週明けのアジアの時間帯から圧迫要因となった。
 OPECプラスの有志8か国が今年3月まで日量約220万バレルの自主減産を実施
していたが、4月から自主減産幅の縮小(つまり増産)を実施しており、5月時点です
でに日量55万バレル増産している。

 イスラエルと米国がこの日、イエメンの武装組織のフーシ派の拠点を同時に空爆し
た。フーシ派のイスラエルの空港攻撃に対する報復としている。

 改質ガソリンは総じて続落、ヒーティングオイルは続落。原油がさらに崩れたことに
圧迫されたが、ガソリンは期近の下値が堅く、6月当限はプラス引けした。

今日の材料
・3日にオンライン会議で6月から日量41万1000バレルの追加増産を決定
 =OPECプラス。
・イスラエルと米国がこの日、イエメンの武装組織のフーシ派の拠点を同時に空爆。

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