【これからの見通し】米FOMCと英MPCを控えて動きにくい展開に きょうはまだ東京市場が休場となっているが、中国・香港市場やこのあとの英国市場などが取引を再開する。市場の流動性がかなり回復してくることとなる。ただ、あすの米FOMC(日本時間では8日未明)やあさっての英金融政策委員会(MPC)などを控えて、市場ではポジションの微調整や様子見ムードが広がる可能性が高そうだ。米関税をめぐる動きも各国との交渉内容が出てくることが待たれている状況だ。まずは、日本時間7日午前零時45分から始まるトランプ米大統領とカーニー加首相との会談が注目されよう。 東京不在のアジア市場では、ドル買いからドル売りへと往って来いの動きとなっており、方向性は希薄になっている。ドル円は143.56から144.28、ユーロドルは1.1280から1.1328、ユーロ円は162.38から162.88までのレンジ。足元ではユーロ円が高値を伸ばしており、対ポンドでもユーロが買われている。ただ、値動き自体は限定的。 この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス鉱工業生産指数(3月)、フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国などの非製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(4月)、ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(3月)、米貿易収支(3月)、カナダ国際商品貿易(3月)、カナダIvey購買部協会指数(4月)など。 一連の非製造業(サービス業)PMIで各国・地域で差異がみられれば、一時的にせよ反応が見られそうだ。また、米関税が市場のテーマとなるなかで、米貿易収支の動向にはこれまでよりも注目が集まる可能性がある。市場での赤字幅予想は1372億ドルと、前回2月の1227億ドルから一段と拡大する見込みになっている。 発言イベント関連では、欧州の早い時間帯に パネッタ伊中銀総裁の講演が予定されている程度となっている。政治日程では、ドイツ首相指名選挙が実施される。NY時間には米10年債入札(420億ドル)が実施される。米主要企業決算は、AMD、ウィン・リゾーツ、マリオット・インターナショナル、エレクトロニック・アーツなどが注目される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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