NY原油市況=反発、価格低迷による米国の減産見通しで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/06     57.25       59.84       57.03       59.09        + 1.96
  2025/07     56.82       59.37       56.67       58.68        + 1.93
  2025/08     56.51       58.98       56.42       58.30        + 1.84
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              928,833             1,950,319    ( + 7,244)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     200.88    + 3.43
                            2025/07     199.46    + 3.48
         改質ガソリン       2025/06     206.45    + 4.17
                            2025/07     203.72    + 4.23
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は1.93〜
1.96ドル高。その他の限月は1.55〜1.84ドル高。
 テキサス州西部のパーミアン盆地を主な生産拠点とする米ダイヤモンドバック・エナ
ジーが決算発表で通期の生産見通しを下方修正し、原油安のため数ヶ月以内に減産が始
まる可能性を指摘したことが相場を支えた。パーミアン盆地は米原油生産の中心部。同
社のトラビス・スタイス最高経営責任者(CEO)はパーミアンにおける生産要員の減
少を背景にこれまでの増産がピークに達し、4−6月期から減少に転じるリスクがある
との認識を示した。
 一方、米エネルギー情報局(EIA)は短期エネルギー見通し(STEO)で、
2025年の米原油生産見通しは日量1351万バレルから同1342万バレルまで下
方修正したが、2024年の同1321万バレルを上回り、増産傾向が続くとの見通し
を維持した。2025年の米需要見通しは日量2040万バレルから同2050万バレ
ルまで上方修正された。
 トランプ米大統領がイエメン西部を支配するアンサールアッラー(フーシ派)に対す
る空爆を停止すると発表した。フーシ派から米国に対して衝突の継続について関心が薄
れていると連絡があったという。一方、イスラエル軍はイエメンのサヌア国際空港を攻
撃し、ほぼ破壊したもようだが、フーシ派はイスラエルに対する反撃を予告している。
 時間外取引から6月限は堅調。通常取引開始後は59.84ドルまで上げ幅を拡大し
た。ただ、高値からはやや押し戻されて引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は上昇。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国とイランが核開発協議を再開、次回は5月11日
・インドがパキスタンにミサイル攻撃を実施、パキスタンは反撃
・中東訪問に出発する数日前に重要な発表を行う=トランプ米大統領
・ここ数年で最も重要な発表の一つ=同上
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