●レビュー原油、急落後の反発と荒れた展開に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 2日のニューヨーク原油先物相場は、前日比0.95ドル安の58.29ドル。石油
輸出国機構(OPEC)プラスが6月の供給増を決めるとの見方から、売り優勢の展開
になった。5日に予定されていた協議を3日に前倒しし、6月も5月と同規模の供給増
を決めるとの見方が強くなっている。米中通商環境の改善期待はポジティブだが、株高
環境に逆行して原油相場は下落している。4月米雇用統計は強めの数値になったが、原
油相場に対する影響は限定的だった。
 5日のニューヨーク原油先物相場は、前日比1.16ドル安の57.13ドル。石油
輸出国機構(OPEC)プラスが3日の会合で、6月に日量41万1000バレルの供
給増を行うことで合意した。石油市場は健全として、減産体制の縮小を急ぐことにな
る。しかし、マーケットではOPECプラスが供給を増やせる環境にはないとの見方が
支配的であり、需給緩和見通しを織り込む形で大きく値を崩した。安値は55.30ド
ルに達している。
 6日のニューヨーク原油先物相場は、前日比1.96ドル高の59.09ドル。最近
の急落地合の反動から、安値修正野動きが優勢になった。前日は石油輸出国機構(OP
EC)プラスが大規模な供給増加方針を示していたことで急落していたが、本日は安値
修正の動きが優勢になった。需給緩和見通しを背景に値を崩していた反動から、期近限
月主導で安値修正が促された。為替がドル安に振れたことはポジティブ。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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