[今日の視点]貴金属=金が急騰、ドル安再開で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が急騰して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて急騰しよう。
銀はニューヨーク高と円高を受け、まちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(P
GM)はプラチナがニューヨーク高を受けて小幅高となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は124.74ドル
高の3377.14ドル、銀が42セント高の3304セント、プラチナが13.79
ドル高の985.10ドル、パラジウムは24.56ドル高の976.12ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.25/27円で、前営業日の
大引け時点から1.94円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5700円前後、銀は154.0円前後、プラチ
ナは4415円前後、パラジウムは4300円前後。
【NY金はドル高が圧迫】
 金は海外市場は、ドル安再開や米関税の不透明感を受けて買い優勢となった。
 金はドル安再開や米関税の不透明感が支援要因になった。トランプ米大統領は、政権
が今後2週間で貿易相手国とのディールの可能性を精査し、どれを受け入れるかを決定
すると述べた。一方、中国外務省は、同国を代表し対米貿易交渉に臨む何立峰副首相が
9日から12日の日程でスイスを訪問し、ベッセント財務長官と会談すると発表した。
朝方に利食い売りが出て上げ一服となった。
 4月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は17万7000人増加し、市場予
想の13万人増を上回った。失業率は4.2%で前月と変わらず。予想も4.2%だっ
た。4月の米ISM非製造業総合指数は51.6と、前月の50.8から上昇した。投
入価格指数が約2年ぶりの高水準となり、関税措置によるインフレ圧力の高まりを示唆
した。市場予想は50.2だった。3月の米貿易赤字は前月比14.0%増の1405
億ドルと、過去最大となった。関税導入を前にした企業の駆け込み輸入が背景。市場予
想は1370億ドルの赤字。今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置
きが見込まれている。
 銀は海外市場は、ドル安再開や金急騰を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル安再開や金堅調が支援】
 プラチナは海外市場では、ドル安再開や金堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナはドル安再開や金堅調が支援要因になった。米関税の不透明感が残るなか、
ドル安が再開した。ただ中国外務省は米国と協議することを明らかにすると、ドル安が
一服した。米中の貿易戦争の緩和期待が強まると、リスク選好の動きがプラチナの支援
要因になりそうだ。
<今日の予定>
・独製造業受注 2025年3月(経済技術省)
・ユーロ圏小売売上高 2025年3月(EUROSTAT)
・米FOMC声明文公表(FRB)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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