[今夜の視点]海外原油=続伸を期待も、買い戻しが失速するリスクあり

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油6月限は前日比0.59ドル高の59.68ドルで推
移。本日これまでのレンジは58.94〜59.77ドル。
 今週末に米中貿易交渉が始まる見通しとなったことは金融市場にとって朗報だが、協
議が合意に向けて進むとは期待されていないことが相場を圧迫しそうだ。相互関税の撤
回もなく中国が交渉のテーブルにつくことは前向きな兆しではあるものの、トランプ米
大統領が実際のところ中国に何を要求しているのか不透明であり、短期的な妥結を想定
しづらい。フェンタニル問題が米中関係の本質的な問題であるとは考えづらく、通商協
議は長期化するリスクがある。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米エネルギー情報
局(EIA)の週報は手がかりとして脇役であるとは思われるが、念のため目を向けて
おきたい。
<今夜の予定>
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 小売売上高 2025年3月(EUROSTAT)
◆ ドイツ ◆
【経済】15:00 製造業受注 2025年3月(経済技術省)
◆ フランス ◆
【経済】15:45 国際収支 2025年3月(フランス銀行)
【経済】15:45 貿易収支 2025年3月(INSEE)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】5/8 03:00 FOMC声明文公表(FRB)
【経済】5/8 04:00 消費者信用残高 2025年3月(FRB)
【経済】--:-- 連邦公開市場委員会(FRB)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
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