NY原油市況=反落、米中貿易交渉の紆余曲折を意識

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/06     58.98       60.26       57.81       58.07        - 1.02
  2025/07     58.52       59.77       57.45       57.70        - 0.98
  2025/08     58.16       59.32       57.09       57.34        - 0.96
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,059,426             1,982,266    ( + 31,947)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     197.66    - 3.22
                            2025/07     196.10    - 3.36
         改質ガソリン       2025/06     202.78    - 3.67
                            2025/07     200.17    - 3.55
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.02〜
0.98ドル安。その他の限月は1.01〜0.88ドル安。
 米国と中国が今週末から正式に貿易交渉を開始することになり、世界的な景気悪化懸
念は若干後退したが、米国の譲歩がなければ協議が頓挫するとみられていることが相場
を圧迫した。中国商務省の報道官は「米国が交渉によって問題を解決したいならば、一
方的な関税措置が自国と世界に及ぼす深刻な悪影響を直視しなければならない」と繰り
返し、自らの正義を守る構えで、米国に対して譲歩する余地は乏しいとみられている。
一方、米中貿易交渉の開始が発表された後、トランプ米大統領は計145%の対中関税
の撤回にはオープンではないと述べている。
 米エネルギー情報局(EIA)の週報で、需要期に向けて製油所稼働率が89.0%
まで上昇したことは支援要因。ガソリン需要が高まりつつあるなかで、原油消費量も上
向いている。ガソリン需要の4週間移動平均は日量892万3000バレルと前年同時
期を上回って推移。
 時間外取引で6月限は60.26ドルまで上昇したが、この節目水準は重く、通常取
引開始を控えて上げ幅を消した。通常取引開始後は売りが優勢。57.81ドルまで下
落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 −203.2万(4億3838万)
ガソリン +18.8万(2億2573万)
留出油  −110.7万(1億0671万)
(クッシング地区)
原油 −74万(2496万)
*()は在庫総量
今日の材料
・習近平主席がロシアに到着、ロシア戦勝記念の式典に参加へ
・ロシア戦勝記念パレード中にウクライナがロシアを挑発した場合、ロシアはオレシュ
ニクを発射する可能性=報道
・フーシ派、米国との停戦合意を一部否定
・米原油在庫の市場予想は前週比250万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比前週比449万バレル減
・ガソリン在庫は同197万バレル減
・留出油在庫は同224万バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比85万4000バレル減
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。