金・銀午前=金が続伸、米中の強気姿勢で押し目買い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。ドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて買い優勢で始まった。その後
は、ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が141〜173円高、金ミニが
85.0〜158.5円高、ゴールドスポットが546円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万7552枚、金ミニが1万0108枚、ゴ
ールドスポットが1611枚、銀が0枚。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はドル高が圧迫要因になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルフ
ァンド(FF)金利の誘導目標を4.25〜4.50%に据え置くとした。決定は全会
一致。インフレと失業率の上昇リスクが高まっているとしたほか、トランプ政権の関税
の影響に対応する中で、経済見通しが一段と不透明になっているとの認識を示した。
 トランプ米大統領は、今週末に予定される貿易摩擦を巡る米中高官協議について、中
国からの要請だったことを示唆したほか、中国を交渉の席に着かせるために対中関税を
引き下げる考えはないと言明した。米中の関税協議見通しは金の圧迫要因だが、先行き
不透明感が残ることで様子見に回る向きが多くなりそうだ。米大統領は、「非常に尊敬
を集めている大国の代表との主要な貿易合意」について説明するため、8日に記者会見
を開くとした。
 4月末の中国の金準備は2295トンとなり、前月から3トン増加した。6カ月連続
で増加した。
 金先限は1万5837円まで上昇した。ドル建て現物相場の下げ一服と円安が支援要
因になった。円相場は1ドル=143円台後半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場は、米中の関税協議見通しや米連
邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが見送られたことを受けて売り優勢となった。
アジア市場では、朝方の3373.22ドルから、米中の強気姿勢を受けて押し目を買
われた。
 午前11時現在、金が3407.48ドル、銀は3284セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3388.46ドル、銀が3305セント。

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