●短期見通し穀物、作付け順調だと上値重い展開=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、天候相場に突入しているが、作付け作業が順調に進んでいることが
上値を圧迫する。5月中旬時点の作付け進捗率は重視される傾向が強いが、このまま作
付け環境に大きな混乱がみられなければ、平年並みのペースは維持されよう。旧穀需給
は引き締まっているが、作付けリスク浮上か作付け作業が一巡するまでは戻り売り優勢
の展開になる見通し。通商環境の改善期待もあるが、仮に米中通商協議が始まっても一
時的な上昇リスクに留まろう。450セントを割り込むと、チャート主導の売りも膨ら
みやすくなる。
 大豆は、米中通商問題が警戒されることが上値を圧迫し、1000セント割れのリス
クが維持される見通し。米中通商協議の開始予定が伝わったが、早期に中国が米国産大
豆を調達する見通しにはない。しかも、産地の気象環境は安定しており、順調な作付け
環境も上値を圧迫しよう。このまま順調に作付けが進むと、上値の重い展開が支持され
る。徐々に1000セントに迫る見通し。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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