●論点解説ゴム、タイで市況対策の動き＝マーケットエッジ

　タイ農業省は、農家に対して減産期明け後のタッピング開始時期を５月から６月に一
ヵ月先送りすることを要請した。ゴム相場の値下がり傾向を受けて、生産調整を行うと
同時に、その間に生産効率の改善やコスト削減を行うとしている。あくまでも要望ベー
スで強制力はないが、最大で３０万トン程度の供給制約になる可能性がある。タイ産Ｒ
ＳＳは７０バーツ台前半であり、過去に市況対策が検討された際の４０バーツや５０バ
ーツといった価格水準は大きく上回っている。従来だと６０バーツを希望している農家
が多かったが、今や７０バーツが市況対策導入の価格水準になっていることは、ここ数
年でゴム相場の価格環境が大きく変わったことを強く印象付けさせる。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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