日経平均株価 始値 36863.38 高値 36977.35(14:52) 安値 36606.71(09:52) 大引け 36928.63(前日比 +148.97 、 +0.41% ) 売買高 19億1142万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆4795億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は反発、半導体関連などが相場牽引 2.米株高受け投資家心理改善、上値重く下落場面も 3.AI半導体輸出規制撤回の報道が半導体株高を誘発 4.米英間の貿易協定合意の観測が強気ムードを助長 5.為替市場での1ドル144円台への円安も追風材料に ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比284ドル高と3日ぶりに反発した。米中の貿易交渉に対する期待やFOMCを無難に通過したことの安心感から買いが優勢となった。 東京市場では、主力株を中心に買いが優勢で日経平均株価は反発。取引終盤に3万7000円台乗せをうかがう場面もあったが引け際に伸び悩んだ。 8日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇したことを受け投資家心理が改善、日経平均は朝方に高く始まった。しかし、その後は目先高値警戒感からの戻り売りが観測されマイナス圏に転じる場面もあった。前日にトランプ米大統領がバイデン前政権時に策定されたAI半導体の輸出規制を撤回する方針にあると伝わり、東京市場では半導体製造装置関連株などへの買いを誘導している。また、トランプ氏は貿易協定に関する記者会見を8日午前に開くことも明らかにしており、この内容が英国との合意であると一部で報じられたことから、これを買いの手掛かりとする動きもみられた。足もと外国為替市場で1ドル=144円台まで円安が進んだことで、これも輸出セクター中心に追い風材料となった形だ。 個別では、売買代金首位となった三菱重工業<7011>が堅調、IHI<7013>が大きく買われ、川崎重工業<7012>もしっかり。ディスコ<6146>も大商いで値を飛ばした。アドバンテスト<6857>も高い。日本郵船<9101>が買われ、メルカリ<4385>も上昇した。リクルートホールディングス<6098>も物色人気。JT<2914>も値を上げた。タカラスタンダード<7981>が値上がり率トップに買われ、NTTデータグループ<9613>は1本値でストップ高を演じ、沖電気工業<6703>も値幅制限上限に買われた。 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、任天堂<7974>も冴えない。ソフトバンクグループ<9984>が下落、商船三井<9104>も安い。バンダイナムコホールディングス<7832>が大幅安となった。日本ライフライン<7575>、ネクステージ<3186>が急落したほか、大同特殊鋼<5471>も大きく水準を切り下げている。マクニカホールディングス<3132>の下げも目立った。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はNTTデータ <9613>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、富士フイルム <4901>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約225円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はバンナムHD <7832>、SBG <9984>、中外薬 <4519>、コナミG <9766>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約119円。 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)サービス業、(3)非鉄金属、(4)機械、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)保険業、(3)鉄鋼、(4)医薬品、(5)鉱業。 ■個別材料株 △システムサポ <4396> [東証P] 7-3月期(3Q累計)経常が37%増益で着地・1-3月期も37%増益。 △鳥居薬 <4551> [東証P] 塩野義製薬 <4507> によるTOB価格にサヤ寄せ。 △レナ <4889> [東証G] 脱毛症治療薬の臨床試験結果巡り米社が学会発表を予定。 △OKI <6703> [東証P] 前期配当15円増額し今期は5円増配へ。 △IHI <7013> [東証P] 26年3月期営業益予想4.5%増で20円増配へ。 △ピアラ <7044> [東証S] TikTok Shop対応のクリエイター向けコマース支援開始。 △SBIIG <7326> [東証G] 今期純利益は連続最高益更新で17円増配計画示す。 △いつも <7694> [東証G] ソーシャルコマース専門クリエイター事務所を設立。 △助川電気 <7711> [東証S] 業績・配当予想を増額修正。 △タカラスタ <7981> [東証P] 今期最高益・大幅増配計画で上限8.92%の自社株買い実施へ。 ▼イフジ産業 <2924> [東証S] 26年3月期一転減益へ。 ▼千代建 <6366> [東証S] 26年3月期減収減益へ。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)タカラスタ <7981>、(2)NTTデータ <9613>、(3)OKI <6703>、(4)ペガサス <6262>、(5)鳥居薬 <4551>、(6)イオンファン <4343>、(7)システムサポ <4396>、(8)ノジマ <7419>、(9)IHI <7013>、(10)コクサイエレ <6525>。 値下がり率上位10傑は(1)日本ライフL <7575>、(2)ネクステージ <3186>、(3)バンナムHD <7832>、(4)KHネオケム <4189>、(5)大同特鋼 <5471>、(6)邦チタ <5727>、(7)マクニカHD <3132>、(8)PRTIME <3922>、(9)シンクロ <3963>、(10)インテリW <4847>。 【大引け】 日経平均は前日比148.97円(0.41%)高の3万6928.63円。TOPIXは前日比2.56(0.09%)高の2698.72。出来高は概算で19億1142万株。東証プライムの値上がり銘柄数は875、値下がり銘柄数は688となった。東証グロース250指数は676.48ポイント(3.64ポイント安)。 [2025年5月8日] 株探ニュース
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