NY原油市況=反発、米英の貿易枠組み合意で警戒感後退

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/06     57.93       60.05       57.74       59.91        + 1.84
  2025/07     57.55       59.65       57.37       59.52        + 1.82
  2025/08     57.23       59.23       57.02       59.09        + 1.75
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              877,309             1,964,154    ( - 18,112)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     204.00    + 6.34
                            2025/07     201.52    + 5.42
         改質ガソリン       2025/06     208.54    + 5.76
                            2025/07     205.48    + 5.31
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は1.82〜
1.84ドル高。その他の限月は1.16〜1.75ドル高。
 米国と英国が貿易協定について枠組み合意し、世界的な景気懸念がやや後退したこと
が相場を押し上げた。先月、トランプ米大統領が相互関税を発表した後、貿易協定で合
意したのは英国が初めて。米英両国は貿易協定の詳細について今後数週間で詰めの交渉
を行う。米英の合意を受けて、今週末の米国と中国の貿易交渉についても警戒感が後退
していることも支援要因。トランプ大統領は協議が順調に行けば、中国への関税引き下
げもあり得るとの認識を示している。ただ、中国が譲歩するとは想定されていない。
 米国最大のシェールオイル生産地であるパーミアンで操業するパーミアン・リソーシ
ズやオクシデンタル・ペトロリウムが設備投資見通しを引き下げたことは買い手がか
り。米国の増産基調の反転が想定されている。米ベーカー・ヒューズが発表する米石油
掘削リグの稼働数に注目が高まりつつある。
 時間外取引から6月限は堅調。通常取引開始後は一段高となり、60.15ドルまで
上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国とイランの協議は正しい道筋にある=バンス米副大統領
・トランプ米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相との連絡を断つことを決断=イスラ
エル陸軍ラジオ
・駐イスラエル米国大使、フーシ派との合意にイスラエルの許可は必要ない=チャンネ
ル12
・イランと米国の核開発を巡る次回の協議は今週末11日に予定
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