●論点解説金、高ボラティリティの乱高下が解消できず=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金相場は荒れた展開が続いている。8日は米英貿易協定の成立を受けて投資家のリス
ク選好性が高まり、株高・米金利上昇・ドル高環境の中で急落した。上下双方に一瞬に
して100ドル程度の値動きになるリスクを抱えている。金ボラティリティ指数も20
ポイント超えの状態が続いている。こうした環境では、短期筋主導の売買にならざるを
得ない。金上場投資信託(ETF)市場の資金動向も5月は安定しないが、やや売り越
し傾向が目立つ。
 4月の金ETF残高は前月比で115.33トン増と急増が続いている。1〜4通期
だと341.92トン増となっており、金需給の強力な引き締め要因になる。4月は、
北米が44.21トン増、欧州が0.66トン減、アジアが69.62トン増となって
いる。アジア地区では、主に中国の投資家が金ETF購入を活発化させている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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