●短期見通し穀物、豊作環境でコーンは軟調=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、天候相場に突入しているが、作付け作業が順調に進んでいることが
上値を圧迫する。このまま作付け環境に大きな混乱がみられなければ、平年並みのペー
スは維持され、豊作の可能性が高まる。米農務省(USDA)需給報告では、新穀在庫
積み増し見通しが示されていることもネガティブ。米中通商環境の改善期待はポジティ
ブだが、450セント割れ定着の攻防が続く見通し。緩やかな下落傾向が続こう。
 大豆は、米中関係の改善期待が下値を支えている。1000セント水準でサポートさ
れた後の反発局面にある。10〜11日の米中協議で、相互に関税引き下げが合意され
たこともポジティブ。一方で、中国が改めて米国産大豆の本格調達に踏み切る可能性は
低い。輸出再開がみられても、米国産大豆に依存するリスクが確認された影響は大き
い。輸出が昨年並みだと米在庫取り崩しが進むが、現状だと輸出水準を維持できるのか
不透明感が強い。産地気象環境は安定している。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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