LME市況=全面高、中国の対米関税引き下げ実施の発表を受け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,492.82  +   18.16     2,490.00  +    10.00
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00        0.00
     銅         9,618.67  +   74.30     9,599.50  +    79.00
    ニッケル      15,541.32  +  104.74    15,735.00  +   100.00
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 アルミ3カ月物は続伸。2471.50で小反落で取引を開始した後に値を落とした
が、その後はアジア株高を手掛かりにした買いが入って浮上し2486.50ドルを付
けた。その後はドル買いの動きが重石となって軟化し2467.50ドルの安値を記
録。安値で買い戻されて浮上しながらも2480ドルを上抜くと売り直される頭重い動
きが続いていたが、中国政府による対米報復関税引き下げは14日から実施との報を受
け終盤に急速に値位置を切り上げて2494ドルの高値に到達。高値圏を維持したまま
引けを迎えた。
 銅3カ月物は続伸。9515ドルで小反落で取引を開始した直後に9489.50ド
ルの安値を記録したが、アジア株高を受けて値位置を切り上げ9575ドルまで浮上。
その後も9540ドルを下値支持線とする底堅い動きが続いた。その後、米国時間を迎
えると、9540ドルを割り込んだが9510ドル割れに抵抗を示し、しばらくもちあ
った。中国による対米関税の引き下げが14日から実施されると報じられたことが強気
材料視され急浮上し、9624.50ドルの高値に到達。高値を離れた後も9590ド
ルに近づくと買い戻されて9600ドル水準を維持し、力強い値動きで終了。
 ニッケル3カ月物は大幅反発。1万5565ドルで軟調で取引を開始。アジアの時間
帯は模様眺めの雰囲気が強く限られたレンジ内で高下。欧州の時間帯を迎えると1万
5680ドル台まで値を伸ばした後、一時は1万5470ドルまで下落した直後に
他非鉄貴金属高を手掛かりにした買いが見られ1万5755ドルの高値に浮上。高値を
離れた後も1万5700ドル割れに抵抗を見せ、高値圏を維持して終えた。
今日の材料
・13日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は小幅続伸、5.63ポイント高の3374.87ポイント。
・欧州株はまちまち。英FTは不動産株や公益株が低調だったほか、決算内容が嫌気さ
 れた銘柄が売られたのも相場の重しとなった。独DAXは米中の貿易摩擦に対する懸
 念後退を背景に買いが優勢。
・4月の米消費者物価指数(CPI)
 結果 0.2%
 予想 0.3% 前回 -0.1%(前月比)
 結果 2.3%
 予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
 結果 0.2%
 予想 0.3% 前回 0.1%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
 結果 2.8%
 予想 2.8% 前回 2.8%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
・米国時間の序盤に中国政府による対米報復関税引き下げは14日から実施との報道。
・ドルは反落。ドル円は1ドル=147円台半ばまで下落。ユーロドルは1ユーロ=1.194
 ドルで上値を抑えられたが、堅調に推移。前日のレンジ内での高下で往って来い。
・米国株はニューヨークダウが269.67ドル安で反落、ナスダック指数は301.75ポイント
 高(1.61%高)で続伸。
・ニューヨーク貴金属はドル反落でドル安一服から反発。ニューヨーク原油は米国が
 新たなイラン制裁を発表を強材料に上伸。
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