シカゴコーン市況=総じて下落、米産地の作付・生育順調や米需給緩和観測で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    433.50      434.50      430.75      436.00      - 4.25
  2025/07    448.00      448.00      436.50      442.50      - 5.50
  2025/09    432.75      434.00      426.50      427.75      - 5.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       473,835        526,145        1,578,407 (- 12,878)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月19日−5月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並。雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて下落。終値の前営業日比は5.50セント安〜変わらず。中心限月の
7月限は5.50セント安の442.50セント。
 前日日中取引終了後に発表された作柄報告で、作付、発芽共に前年および平年を上回
り順調に進行していることが明らかになったことが重石となった。また、前日に続いて
米国の25/26年度コーン生産量が大幅増加との見通しも弱材料視された。
 7月限は448セントで取引を開始した後はしばらく447セントを下値支持線とす
る高もみとなったが、アジアの時間帯後半以降は次第に軟化。欧州の時間帯は次第安で
運ばれながらも443セントを下値支持線としたが、シカゴの時間帯を迎えると一気に
値を落として436.50セントの安値を付けた。安値を買い拾われた後は修正から引
けにかけて値位置を切り上げ440セント台を回復したものの、440セント台後半に
近づくと値位置を落とす頭重い値動きのまま引けを迎えた。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではミシシッピーリバー東部で降雨が発生しているが、なかでもオハイ
オ州での雨量が多く、5月11日時点では表土の土壌水分が過剰となっている比率は
50%に達しており、同州の5月11日までの1週間における作付進捗率はコーンが
3%、大豆が2%にとどまっている。対照的にコーンベルト西部では気温が上昇し降雨
の発生もないなか、大豆、及びコーンの作付が大幅に進行している。
 現在、米東部では低気圧がゆっくりと移動しており、大西洋中部にかけての地域で
50〜100ミリの雨量をもたらす見通しとなっている。また、プレーンズ北部から
中西部北部にかけての地域では16日にかけて25〜75ミリの雨量を伴う降雨が見込
まれる。
 6〜10日間予報に関しては5月18〜5月22日にかけて米北半分の多くの地域で
気温は平年以下〜平年並にとどまるが、プレーンズ南部では平年を上回る見通し。一方
の雨量はほとんどの地域で平年並〜平年を上回るだろう。

 シカゴ小麦は小幅反発。前日には米需給緩和見通しで値を落としたが、米産地での土
壌水分の乾燥やこれを受けた作柄の低迷が明らかになったことが買い支援要因となっ
た。期近の主要限月は13日も一代安値の更新となった。売り過剰感もあり、ポジショ
ン調整から買い戻す動きが見られた。
 期近7月限は前日比2.00セント高の517.25セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは暖かななか降雨の発生は無く、穀物の生育が進行している。5月11
日までの冬小麦の出穂率は53%に達しており、5年間平均の45%を上回っている。
ただ、プレーンズ北部では引き続き乾燥に見舞われている。
 南部ではミシシッピーデルタ西部では気温が上昇するなか降雨の発生は無く、農作業
が徐々に再開されている。一方、南東部では降雨が発生し農作業が鈍化している。
今日の材料
・コーンベルトのうちオハイオ州では雨がちな天気が続き、コーン・大豆の作付が
 停滞。
・コーンベルト西部では気温が上昇し降雨の発生もないなか、大豆、及びコーンの
 作付が大幅に進行。
・プレーンズ北部では引き続き乾燥に見舞われる。

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