[今日の視点]貴金属=金はNY高も円高・現物相場安から売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク高も円高、ドル建て現物
相場が前日の東京時間の午後と比較し、小幅安から売り優勢で寄り付きか。プラチナが
ニューヨーク高から買い優勢も円高から上値を抑制される展開か。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.10ドル安の
3254.69ドル、銀が17セント安の3293セント、プラチナが0.59ドル安
の989.36ドル、パラジウムは2.33ドル高の954.64ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.37/39円で、前営業日の
大引け時点から0.46円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5534円前後、銀は157.0円前後、プラチナ
は4534円前後、パラジウムは4500円前後。
【NY金は急落後で買い戻されるも中国の関税引き下げ実施発表が圧迫】
 NY金はきのうの海外市場は、12日に米中関税引き下げ合意を受けて急落した後で
ドルが対ユーロを中心に軟化したことが手がかりとなり買い戻された。
 中国は、米国との関税率115%ポイント引き下げを14日から実施することを発
表。これが金の圧迫要因になっため、上げ幅は限られた。
 JPX金市場でも引き続き米中貿易摩擦の緩和見通しとこれを受けた逃避買い需要緩
和観測が重石になってくると見られる。円相場は1ドル=147円台前半の円高となっ
ていることが上値を抑制すると見られ、頭の重い値動きになると見られる。
 銀はきのうの海外市場は、ドル高一服や金堅調を受けて買い優勢となった。
【NYプラチナはドル高一服や金の堅調受け買い優勢】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高一服や金の堅調を受けて買い優勢となっ
た。
 ただ、関税引き下げ合意に続いて中国が14日から関税を引き下げると発表したこと
を受けた逃避買い需要の後退観測が金市場と同様にプラチナ市場でも重石となった。
 JPXプラチナ市場は夜間取引で買い優勢。日中取引は金が軟調に推移が足かせなが
ら堅調に推移か。ただ金期先が3ケタ安まで軟化なら上げ幅を削るリスクあり。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 企業物価指数 2025年4月(日本銀行)
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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