【本日の見通し】米小売売上高、パウエル議長講演などにらむ展開

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】米小売売上高、パウエル議長講演などにらむ展開
   
 昨日のドル円はロンドン市場で147円台から145円60銭台までの急落も、その後147円台を回復するなど、往って来いで不安定な動き。米ドルへの不信感が根強いことを意識されたが、売りが続く展開にもならず。
   
 今日も不安定な動きが見込まれる。注目材料はパウエル議長の講演と米小売売上高。米小売売上高は前回1年半ぶりの高い伸びとなったが、これは関税前の駆け込み需要の分が大きく、今回は弱めの数字が見込まれている。ただ、金融機関のエコノミスト予想が上下にかなりぶれており、予想中央値からの乖離があってもおかしくない状況。結果次第でどちらに大きく動く可能性がある。
   
 パウエル議長は今日と明日にかけて行われる第二回トーマスローバッハリサーチカンファレンスで基調講演を行う。金融政策が主テーマとなるFRB主催のカンファレンスだけに 今後の金融政策動向への言及が期待されており、注目されるところ。追加利下げに慎重姿勢を示すようだと、ドル買いの可能性がありそう。
   
 ドル円は146円台を中心に上下に不安定な動きか。きっかけ次第では昨日のようにドル売りが出る場面がありそうだが、ともに21時台に予定されているパウエル議長の講演と米小売売上高までは一方向の動きにはなりにくいか。
   
 ユーロドルは一時1.12台後半まで上昇も、その後1.11台後半に売りが出ている。ドル円同様にドル安警戒が一部で見られるが、昨日はいったん往って来いとなったことで、慎重な動きとなりそう。
   
 ユーロ円は164円00銭前後での推移。全般に不安定な動きが続くだけに、中期的な地合いはやや堅調も上値から売りが出ている。こうした流れが少し続きそう。
   
MINKABUPRESS 山岡

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