コーン週間展望＝シカゴコーンが本格的に回復には作柄悪化シナリオが必要

                   ［5月19日からの１週間の展望］
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
　　　　　週間高低（カッコ内は日付）　　　5月12日〜5月16日
　      　　　 　始　値　 高　値　　 　安　値　     終　値   前週末比
＜東　京＞ 先限  39,000   39,600       39,000       39,000    0
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
＜シカゴ＞15 日終値　前週末比   ｜5月11日現在の米国産コーン作付け進捗率
   25/ 7  448.50 + 1.25　      ｜62％（前週40％、前年47％、平年56％）
   25/12  438.75 - 3.25        ｜発芽率（28％　前週11%、前年21％、平年21％）
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
東京外為市場　円相場(本日 15:15現在) 145.14円  前週末比 0.14円の円高
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
　【前週のレビュー】シカゴコーンは１２日発表の月例需給報告で新穀の需給報告予想
の反応と評価に注目。期近７月限は４４０セントの節目が支持線。４４０セント割れと
なった場合、同限月で昨年１１月２６日につけた安値４３６．７５セントが下値メドと
なるとした。
【シカゴコーンは期末在庫増見通しと順調な作付けで下値模索】
　シカゴコーンは、下値模索を継続の後、反発したが新穀限月は戻り売り圧力が強く推
移した。指標の期近７月限は４月１４日に２月２７日以来の高値となる４９７セントま
で上昇。しかし作付けが開始されると、４月後半からほぼ一本調子の下落となり、１３
日に４３６．５０セントまで下落し、昨年１０月２２日以来の安値をつけた。１４、
１５日は買いが先行したが自律反発の域。４５０セント水準で戻り売り圧力が強い。
　１２日の場中に米農務省（ＵＳＤＡ）が発表した月例需給報告によると、新穀となる
２５／２６年度の米国産コーンの期末在庫率は１１．６％となった。旧穀の２４／２５
年度の９．３％より２．３％増との予想となり、弱材料視された。今年の米国産コーン
の生産は昨年より増えることは春先から予想されていたが、改めて生産増が認識され
た。需要は米国内、輸出とも２４／２５年度より増加との予想となり、２３／２４年度
実績の１４．５％を大幅に下回っている。
　１２日は引け後に１１日時点の米国産コーンの作付け進捗率と、発芽進捗率が発表さ
れた。作付け率、発芽率とも平年を上回る進捗を示し、生育が順調との見方が強く、売
り材料視された。作付けは例年通り、２４〜２６日のメモリアルデーの３連休までにほ
ぼ完了しそうだ。５月後半から７月半ばまでが天候相場の最盛期になり、米中西部産地
の天候に一喜一憂する相場になる。
　生育の初期段階だけに、今後、産地が高温乾燥によれば、生育不良など、作柄の悪化
につながる。６月に入ると、作柄状況が発表されることもあり、ボラティリティ（変動
率）が高くなる。
　１９日の週は２４日からの３連休前に利益確定の買い戻しが先行する可能性はある。
ただ強気相場に戻るには作柄悪化で期末在庫率が１０％以下に低下するシナリオが描か
れないと、難しいとみる。

【とうもろこしはの取引は事実上、終焉】
　とうもろこしは４月２３日以降、商い成立は、ほとんどない。事実上、取引は終焉。
新規売買は参加しにくい。
＜当面の予定（イベント・経済統計）＞
１９日　●カナダ（ビクトリア女王誕生日）
　　　　中国住宅価格指数 2025年4月（国家統計局）
　　　　中国小売売上高 2025年4月（国家統計局）
　　　　中国鉱工業生産 2025年4月（国家統計局）
　　　　ユーロ圏消費者物価指数 2025年4月確報（EUROSTAT）
　　　　米週間穀物輸出検証高（USDA）
　　　　米国産コーン・大豆作付け進度報告（USDA）
２０日　キャッシュレートターゲット公表（オーストラリア準備銀行）
　　　　独生産者物価指数 2025年4月（連邦統計庁）
　　　　ユーロ圏国際収支 2025年3月（ECB）
２１日　貿易収支 2025年4月速報（財務省）
　　　　英消費者物価指数 2025年4月（国立統計局）
２２日　機械受注 2025年3月（内閣府）
　　　　ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年5月速報（Markit）
　　　　ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年5月速報（Markit）
　　　　独景況感指数 2025年5月（ifo）
　　　　米新規失業保険申請件数（労働省）
　　　　米中古住宅販売統計 2025年4月（全米不動産協会）
　　　　米週間穀物輸出成約高（USDA）
２３日　消費者物価指数 2025年4月（総務省）
　　　　独国内総生産 2025年1-3月期確報（連邦統計庁）
　　　　英小売売上高 2025年4月（国立統計局）
　　　　米新築住宅販売 2025年4月（商務省）
　　　　建玉明細報告（CFTC）
       米週間穀物輸出検証高（USDA）
　　　MINKABU PRESS
  　※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

• １６日のＳＰＤＲゴールドの現物保有高は前日比１３．１９トン減
  商品

  05/17(土) 08:00
• 海外粗糖市況＝ＮＹ粗糖７月限は０．１５セント安の１７．５２セント
  商品

  05/17(土) 07:43
• ＣＦＴＣ建玉明細報告（５月１３日現在）＝シカゴ大豆
  商品

  05/17(土) 07:30
• ＣＦＴＣ建玉明細報告（５月１３日現在）＝シカゴ・コーン
  商品

  05/17(土) 07:30
• ＣＦＴＣ建玉明細報告（５月１３日現在）＝ＩＣＥ粗糖１１号
  商品

  05/17(土) 07:30