株価指数先物【引け後】 積極的なショートに限られ狭いレンジでの推移

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 37390 -380 (-1.00%)
TOPIX先物 2732.5 -11.0 (-0.40%)

 日経225先物(6月限)は前日比380円安の3万7390円で取引を終了。寄り付きは3万7610円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7995円)を下回る形から、売り先行で始まった。直後につけた3万7670円を高値にショート優勢となり、現物の寄り付き直後には3万7510円まで下落幅を広げた。売り一巡後は3万7550円~3万7650円辺りでの保ち合いを継続したが、現物の後場取引開始直後にレンジを割り込むと、3万7460円~3万7540円辺りでの推移になった。終盤はロング解消の動きが強まり、3万7390円と本日の安値で終えた。

 米格付け会社ムーディーズ・レーティングスが米国の信用格付けを引き下げたほか、為替市場では円相場が1ドル=144円台と円高に振れて推移していることが重荷となった。売り一巡後は200日移動平均線(3万7540円)を支持線とした底堅さがみられたものの、午後の取引で同線を割り込んだことで、ロング解消に向かわせたようである。

 ただし、東証プライムの売買高は16億7000万株となり、4月下旬以来の低水準だった。グローベックスの米株先物が弱含みで推移するなかで、改めて週明けの米国市場の反応を見極めたいとする様子見姿勢に向かわせた。そのため、日経225先物は200日線を下回ったものの、積極的なショートの動きも限られ、狭いレンジでの推移が目立った。

 200日線のほか上向きで推移しているボリンジャーバンドの+1σは3万7510円に切り上がっており、早い段階で突破できないと抵抗線に変わり、75日線(3万6830円)水準が意識されてくる可能性がある。週足では52週線(3万7850円)、26週線(3万7630円)、+1σ(3万7670円)が抵抗線に変わるようだと、13週線(3万7310円)が射程に入ってくるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.68倍に低下。13.77倍に上昇する場面もあったが、下向きで推移する75日線(13.77倍)に抑えられる形となるなかで、NTショートに振れている。+1σ(13.73倍)を割り込んできたことで、25日線(13.63倍)辺りまでの低下が意識されよう。同線を下抜けてくると、-1σ(13.54倍)に向けてNTショートによるスプレッド狙いの動きが強まりそうだ。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3020枚、ソシエテジェネラル証券が9249枚、サスケハナ・ホンコンが2948枚、SBI証券が1756枚、バークレイズ証券が1680枚、みずほ証券が1588枚、JPモルガン証券が1362枚、日産証券が1346枚、野村証券が1304枚、モルガンMUFG証券が1053枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万2628枚、ソシエテジェネラル証券が1万1769枚、バークレイズ証券が4216枚、JPモルガン証券が2908枚、モルガンMUFG証券が2151枚、ゴールドマン証券が1566枚、BNPパリバ証券が1481枚、ビーオブエー証券が1083枚、サスケハナ・ホンコンが1054枚、みずほ証券が1004枚だった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。