●論点解説穀物、作付け作業は順調に消化中=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米農務省(USDA)が19日引け後に発表した作付け進捗率は、トウモロコシが前
週比16%上昇の78%(前年同期67%、平年73%)、大豆が同18%上昇の
66%(前年同期50%、平年53%)となった。前週も産地天候は安定しており、作
付け作業は順調に消化されたことが確認できる。5月中には主要産地の作付け作業は終
了し、作付け環境を理由にイールド見通しを引き下げていく必要性は乏しい。天候相場
目線だと、上値の重い展開が支持される。
 一方で、トウモロコシと小麦相場は売買が交錯し始めている。ともに年初来安値を更
新しているが、豊作見通しの織り込みに関しては既に十分に消化されているとの見方も
浮上し始めている。先高観の形成は難しいが、作付けシーズンの終了時期も近づいてお
り、大きく売り込むことも同時に難しくなり始めている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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