●論点解説原油、強弱材料が交錯で不安定化=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油相場は小幅まちまちとなった。20日が6月限の取引最終日の影響もあるだろう
が、持高調整が中心になっている。買い材料は、週末の米国とイランのやりとりがあ
る。核合意は近いとの楽観ムードもあったが、米交渉担当者がウラン濃縮の完全停止を
求める趣旨の発言を行い、イラン外相は受け入れ不可能とに批判している。今週も高官
協議が行われる予定だが、合意は簡単ではないとの見方に修正されている。また、米露
首脳が電話会談を行ったが、停戦に向けて特に目立った進展が見られなかったこともポ
ジティブ。地政学環境が原油相場を下支えした。一方、19日は中国の4月経済指標が
発表されているが、鉱工業生産が前年比6.1%増と前月の7.7%増から減速するな
ど、中国経済に対する信頼感の低下はネガティブ。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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