ダウ平均は4日ぶりに反落 楽観的ムードも本日は上げ一服=米国株概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式20日(NY時間16:25)(日本時間05:25)
ダウ平均   42677.24(-114.83 -0.27%)
S&P500    5940.46(-23.14 -0.39%)
ナスダック   19142.71(-72.75 -0.38%)
CME日経平均先物 37600(大証終比:+70 +0.19%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は4日ぶりに反落。ナスダックも軟調な動きが続いた。市場には楽観的ムードが広がっているが、本日はこのところの上げを一服させていたようだ。前日は先週末に米格下げが伝わったにもかかわらず、すでに認識され、驚きはないとして、米株式市場は後半に上げに転じていた。

 ただ、米中協議の進展を材料に米株式市場は急反騰しているものの、投資家もさすがに更なる上値追いには材料が欲しいようだ。税制改正の行方が注目点になりそうだが、予想りに迷走している状況。

 今回の上昇に対する懐疑的な見方も多い一方、今回の反発を素直に受け止めるべきとの見解も出ている。「懸念は現実的で、われわれすべての情報を無視しているわけではない。ただ、市場が何を示しているかに耳を傾ける必要はあろう。これは下げ相場の中の一時的上昇ではなく、ショートカバーによる上昇でもない」との声も出ていた。

 一方、予想される企業業績から、今回の上昇は正当化されないとの指摘も出ている。「今年の第3四半期のS&P500企業の増益率のコンセンサス予想は7%増と過去平均を上回っているが、関税措置などを考慮すれば、範囲を超えた期待で、理に適っていない」との声も聞かれる。

 スポーツ用品のアメア・スポーツ<AS>が決算を受け大幅高。通期の見通しを上方修正。主力ブランドのアークテリクスやサロモンの成長が引き続き業績をけん引した。

 量子コンピューティングのDウェーブ・クオンタム<QBTS>が大幅に3日続伸。同社は本日、アドバンテージ2量子コンピューティングシステムの一般提供開始を発表した。

 航空機リースのエア・リース<AL>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を68ドルに設定した。

 先端素材のASPアイソトープス<ASPI>が大幅安。南アフリカの再生可能エネルギー、レネルゲン社を買収することで合意した。

 民泊を中心とした旅行サイト運営のエアビー&ビー<ABNB>が下落。前日付のNYタイムズの記事で、スペイン政府が同社に対し、プラットフォームから約6万6000件の掲載を削除するよう命じたと報じられた。

 デジタル広告のマグナイト<MGNI>が上昇。アマゾン<AMZN>が提供する広告技術プラットフォーム、アマゾン・パブリッシャー・サービス(APS)とのストリーミングTVにおける提携を強化すると発表した。

アメア・スポーツ<AS> 37.37(+5.98 +19.05%)
Dウェーブ<QBTS> 16.56(+3.41 +25.93%)
エア・リース<AL> 58.08(+0.94 +1.65%)
ASPアイソトープス<ASPI> 7.00(-0.52 -6.91%)
エアビー&ビー<ABNB> 132.13(-4.47 -3.27%)
マグナイト<MGNI> 16.04(+0.72 +4.70%)

アップル<AAPL> 206.86(-1.92 -0.92%)
マイクロソフト<MSFT> 458.17(-0.70 -0.15%)
アマゾン<AMZN> 204.07(-2.09 -1.01%)
アルファベットC<GOOG> 165.32(-2.55 -1.52%)
アルファベットA<GOOGL> 163.98(-2.56 -1.54%)
テスラ<TSLA> 343.82(+1.73 +0.51%)
エヌビディア<NVDA> 134.38(-1.19 -0.88%)
メタ<META> 637.10(-3.33 -0.52%)
AMD<AMD> 113.51(-1.23 -1.07%)
イーライリリー<LLY> 747.01(-8.10 -1.07%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。