ドル安円高強まる、ドル円は朝から1円を超える下げ=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル安円高強まる、ドル円は朝から1円を超える下げ=東京為替概況
  
 ドル安円高が一気に強まった。ドル円は朝の144円60銭台から143円53銭まで1円以上のドル安円高となった。
  
 午前はドル安主導での動きとなった。先週末の米格下げをきっかけとした米国売りの流れが継続。格下げを受けて19日に4.56%台まで上昇(債券価格低下)の後、昨日は4.42%台まで低下していた米10年債利回りが4.51%を付けるなど、利回り上昇(債券価格低下)の流れが再開、30年債利回りも再び5%を超える中で、米株先物時間外はダウ平均が180ドルを超える下げと株安の動き、ドル安も加わったトリプル安となった。
  
 イスラエルがイラン核施設攻撃を計画との報道もリスク警戒の円買いを誘うとともに、イスラエルと関係の深いドル売りも入っていた。
  
 ユーロドルが1.1280台から1.13台へしっかり上昇するなどドルは昼過ぎまで全面安の動き。ユーロドルは昼過ぎに1.1340前後を付けた後、いったん動きが落ち着いた。
  
 ドル円はドル全面安一服後も円買い主導で軟調地合いを維持。昨日過去最高を更新した日本国債30年物利回りが3.19%までと昨日の最高水準を超えて上昇(債券価格低下)する中で、円買いの動きが広がった。
 ドル主導の展開で163円を挟んで不安定な上下となっていたユーロ円が162円60銭台を付けるなど、クロス円でも円買いの動きが広がった。
  
 その後日本の超長期債利回りは上昇一服となり、円買いの動きも落ち着いた。しかし、今度は英消費者物価指数(CPI)の予想を超える上昇などにポンド高ドル安が進む形でドル全面安が再開。ドル円も安値を更新する動きを見せた。
  
 ユーロドルも上昇を再開し1.1350前後まで、ポンドドルはCPI発表前からドル安を受けて上昇しており、昨日海外市場の1.3330台から1.3430台まで上昇していた。CPI後はさらに上昇し1.3469までと、4月の高値1.3446を超え2022年2月以来の高値圏。
  
MINKABUPRESS 山岡
 

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