NYプラチナ市況=続伸、ドル安や金堅調が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1060.2     1089.7      1047.7      1084.4    + 29.0
         (25/10)  1069.0    1096.9      1056.5      1092.1    + 28.3
 パラジウム  (25/ 6)  1027.50    1055.00     1008.00     1049.00   + 24.90
         (25/ 9)  1036.50    1061.50     1015.00     1056.30   + 25.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          64,547         60,180        82,058       (+  3,652)
 パラジウム         14,853         13,157        20,078       (-    286)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,860.44  - 816.80
     前日  144.49/51   1.1285/87   ・ナスダック         18,872.64  - 270.07
     本日  143.66/68   1.1330/32   ・10年米国債利回り      4.60  +   0.12
・NY原油  (25/ 7)   61.57 - 0.46  ・SPDR保有金残高    921.60  +   0.57
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが27.3〜29.0ドル
高、中心限月の7月限が29.0ドル高、パラジウムは23.90〜25.10ドル
高、中心限月の6月限は24.90ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、高値での買いが見送られ、上げ一服となっ
た。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。日中取引では、ドル安や金
堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1047.7〜1070.6ドルのレンジで推移し、
前日比4.6ドル高の1060.0ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、高値での
買いが見送られ、上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買わ
れた。
 日中取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値を突破
すると、テクニカル要因の買いが入って1089.7ドルまで上昇した。
 ドル安や金堅調が支援要因になった。イスラエルがイランの核施設を攻撃する可能性
が伝えられた。一方、米金融大手ゴールドマン・サックスやJPモルガンの幹部らは、
顧客の欧州への資金移動を支援する傾向が高まっているとの認識を示た。米財政赤字に
対する懸念が高まっており、米国売りが進む可能性がある。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1008.00〜1033.00ドルのレンジで
推移し、前日比1.60ドル安の1022.50ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、戻りを売られて上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買
われた。
 日中取引では、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。テクニカル要
因の買いが入って1055.00ドルまで上昇した。
 20日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの41万0452
オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)は、金融安定報告を公表し、活況を呈しているクレジット市
場と株式市場について、地政学や貿易を巡る不確実性に見舞われている世界情勢から
「乖離している」ようだとの認識を示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、経済情
勢が不安定な中でインフレ率が目標の2%を下回らないようにするには、政策金利を中
立水準の1.5─2%以下に引き下げる必要があるかもしれないとの認識を示した。
・ウクライナは来週、EUに、ロシア孤立化に向けた新たな措置の検討を求める。米国
の停戦仲介に不透明感が出る中、EUにより積極的、主導的役割を期待している。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、域内の競争力を高め米国の関税政
策の影響に対抗する取り組みの一環として、EU圏内の企業に対する障壁を撤廃する計
画を発表した。
・米・イランの核問題を巡る協議の行方が懸念視される中、複数の関係筋によると、イ
ラン指導部には明確な代替案がないもよう。
・中国検索大手の百度(バイドゥ)は米国の半導体輸出規制について、中国製の代替品
があるとして、自社のAI(人工知能)開発に重大な影響は及ばないとの見解を示し
た。
・米金融大手ゴールドマン・サックスやJPモルガンの幹部らは、顧客の欧州への資金
移動を支援する傾向が高まっているとの認識を示した。
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